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「褒めますおじさん」に引き寄せられる若者たち、コミュニケーションの希薄化も背景か…新米Dが感じた魅力

マイナビニュース / 2024年9月8日 6時0分

画像提供:マイナビニュース

●「救われる命がある」と感謝する人も
フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)で8日に放送される『ほめる人とほめられる人~褒めますおじさん 令和の路上物語~』。街角で見知らぬ人を褒めまくる「褒めますおじさん」を追った作品だ。

取材したのは、今回がディレクターデビューとなるテレビマンユニオン入社2年目の鳥居稔太氏(23)。“番組最年少ディレクター”ということだが、「自分の力で作ったという感じではないので…」と謙そんしながら、初めての番組制作の苦労や、褒めますおじさんの魅力を語ってくれた――。

○ギャンブルにハマり、父が倒れ、気づけばホームレスに

「すごくほめます」と手書きの段ボールを掲げ、この2年間、足を止めてくれた人を、ひたすら褒め続けてきた「褒めますおじさん」(42)。容姿から始まり、会話で気が付いたささいなことを褒められた多くの人は、笑顔でその場を後にする。

かつては、地元・栃木で会社勤めをしていた褒めますおじさんだが、ギャンブルにのめり込み、生活がひっ迫。父が病に倒れ、住宅ローンが支払えなくなった実家は差し押さえとなり、気が付けばホームレスになった。

仕事も失い、追い詰められた末に思いついたのが「路上で人を褒めること」。幼い頃から、路上パフォーマーに憧れていたこともあり、「人を褒めることだったら、自分にもできるかもしれない」と、今の生活が始まった。

「褒めてほしい」とやってくる人は後を絶たない。一人暮らしを始めたばかりの若者から仕事に疲れた会社員、定期的に訪れる常連の存在も。ある夜、褒めますおじさんの前に現れたのは、映画監督になることを夢見る中国人留学生だった。彼が、見ず知らずのおじさんに、褒められたい理由とは…。
○言葉一つ一つに重みがあるわけではないが…

褒められた人は皆、笑顔になって喜んでいるが、なぜ、多くの人が褒めますおじさんに褒められたくなるのか。体験した鳥居氏に感想を聞くと、「言葉一つ一つにすごい重みがあるわけではないのですが、とにかくテンションを上げてくれるんです。おじさん自身も、“すごく深いことを聞き出すことはせず、その場で楽しんでいただければ”と言っているのですが、普段こんなに褒められることがないから、うれしくなるんだろうなと思います」と魅力を語る。

その上で、「街で褒めますおじさんを見かけて興味を持ったら、ぜひ足を止めて、試しに褒められてもらうといいなと思います。“周りに見られて恥ずかしい”とか“そんなに褒められなくてもいい”と思う人もいると思いますが、実際に褒められたら、何かが変わるかもしれないです」と呼びかけた。

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