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岡安学の「eスポーツ観戦記」 第155回 睡眠でパフォーマンスは向上したのか? パジャマ着て『スト6』するドリエルのeスポーツイベントを見てきた

マイナビニュース / 2024年9月9日 13時4分

中堅戦は、おぼ本田対SHAKAベガ。さまざまな大会や普段の練習で何度も戦っている組み合わせです。もはや細部の動きまで知っているでしょう。エドモンド本田を使い続けるおぼさんに対して、ベガにキャラ変更をしたばかりのSHAKAさん。練度の差が出てしまったか。おぼさんがストレートで勝利をもぎ取りました。

これで20-20の同点となり、勝負の行方は大将戦に。決勝戦はカワノ豪鬼対どぐらベガの一戦。どぐら選手が『ストリートファイターV』で使用していたキャラクターであるベガが、Yaer2の追加キャラとして登場したので、ようやく魂のキャラが使用できるようになりました。カワノ選手の豪鬼の仕上がりも良く、まさにSFリーガーに意地を見せる戦いと言えます。

試合は、お互いに1勝し、40-40のフルセット。最終セットはカワノ選手が先行しますが、どぐら選手が2ラウンド目を取り返し、フルセットフルラウンドにもつれ込みます。SAゲージとしては豪鬼3本、ベガ0本と圧倒的にカワノ豪鬼が有利でしたが、SAゲージを使う場面を与えなかったどぐら選手が逆転勝利を果たしました。

試合後の表彰式では、順位の表彰のほかにMVS(Most Vakuable Sleeper)の発表も行われました。睡眠時間だけではなく、専用アプリによる睡眠の質や心拍数などを計算し、もっとも品質の高い睡眠を行った選手が選ばれます。MVSに選ばれたのは甘狼このみさん。ダントツの睡眠時間を誇りながらも2位とは僅差で、ギリギリの勝利でした。

ゲーマーにとって疎かにしがちな睡眠を組み合わせる試みはなかなかおもしろいものだと感じました。ただ、すべてのチームが睡眠ノルマをクリアしたことにより、勝敗の影響が出なかったのは、ちょっと絡みとしては意味がないような結果だったとも言えます。

ペナルティを科す時間をもう少し厳しくしたり、規定の時間以上に睡眠を取れたら、その分ボーナス点を加算するなど、睡眠の結果が勝敗に絡むようなレギュレーションであればよりおもしろくなったのではないでしょうか。

また、適切な睡眠がパフォーマンスに影響するかも、曖昧だったと言えます。もちろん、楽しみながら睡眠の重要性を伝えるイベントなので、正確な検証結果は必要ではないと思いますが、もし睡眠がゲームのパフォーマンスに影響するかどうかをしっかり調査するのであれば、同じ人で十分な睡眠を取った状態と睡眠不足の状態での検証をしたほうがわかりやすい気がしました。

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