Bluetoothイヤホンだけでアラームを鳴らせますか? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

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結論からいうと、時計アプリに付属するiOS標準のアラーム機能では、iPhoneに接続したBluetoothイヤホンでアラーム音を聞くことはできません。指定した時刻が到来すると、アラーム音はiPhone内蔵スピーカーだけから出力され、Bluetoothイヤホンからは何の音も聞こえません。

このルールは、アラーム音の代わりに音楽や着信音(着メロ)を指定しても同様です。Bluetoothイヤホンを接続していても、音楽の出力先は内蔵スピーカーのみとなります。

しかし、Bluetoothイヤホンだけでアラーム音代わりの音楽を鳴らすことは可能です。時計アプリではなく、自動化アプリ「ショートカット」のオートメーション機能を利用すれば、指定した時刻にミュージックアプリ上の曲を再生できます。

この方法は、アラーム音か音楽かにかかわらず強制的に内蔵スピーカーから出力する仕様の時計アプリとは異なり、通常の音楽再生です。再生開始時点で選択されているオーディオ機器から出力されるため、BluetoothスピーカーやAirPlayデバイスも利用できます。

厳密な意味でのアラームではないうえに、アラーム音ではなく音楽再生となりますが、オートメーションは複数作成できるので、「Bluetoothイヤホンだけで鳴らせるアラーム」として活用できます。ただし、なんらかの原因でBluetoothイヤホンとの接続が切れてしまうと、再生音は内蔵スピーカーから出力されることになるため、ボリュームやイヤホンのバッテリー残量に注意しましょう。

海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら
（海上忍）