MS製JavaScript開発環境の「TypeScript」がバージョン5.6へ

マイナビニュース / 2024年9月10日 14時7分

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Microsoftは現地時間2024年9月9日、TypeScript 5.6をリリースした旨を公式ブログで発表した。npm(Node Package Manager)コマンドやnuget関連機能で更新・新規導入可能。TypeScriptは同社がJavaScriptを拡張した開発言語で、Visual StudioやVisual Studio Codeなどのテキストエディターで見られる自動補完や、編集行およびファイルを移動するコードナビゲーション、コード内容を磨き上げるリファクタリングなど、各機能に対応する。本バージョンでは、言語サービスがtsconfig.jsonファイルを検索する方法を一度破棄し、各種タイプ名の変更やビルドモードに他のコードをビルドしないオプション「--stopOnBuildErrors」を追加した。

TypeScript 5.6ベータ版以降、TypeScriptの言語サービスがtsconfig.jsonファイルを検索する方法の変更を元に戻した。理由はプロジェクト内容によって延々とファイルを探し続けて、多くのプロジェクトを開く問題を確認しているから。本件はGitHubのプルリクエストで議論を重ねているため、次期TypeScriptで再実装する可能性が高い。本バージョンの変更は詳細かつ多岐にわたるため、TypeScript 5.6 Iteration Planとリリースページを参考にしてほしい。また、バージョン5.7に向けた開発はTypeScript 5.7 Iteration Planで確認できる。
（阿久津良和）