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DNP、ホテルなどの施設における書店開業を支援する新サービス発表

マイナビニュース / 2024年9月11日 15時41分

画像提供:マイナビニュース

大日本印刷(以下、DNP)は9月11日、宿泊施設など書店業以外の事業者に対し、従来のサービスに本を組み込んで利用者の体験価値を高める「書店開業支援サービス」を開始することを発表した。書店以外の施設で本を販売することで、地域住民などが本を買う場所を提供し、国内の書店減少や書店のない自治体の増加による課題の解決を支援するという。

サービス導入の第一弾として、9月19日にオープン予定の「定山渓 第一寶亭留 翠山亭」(北海道 札幌市)内において、温泉と読書を楽しむ空間「風呂屋書店」の開業を支援する。この書店では宿泊者を含めて誰もが約2500冊の書籍を閲覧し購入できる。

○サービス概要

同サービスは、書店業以外の事業者が本を販売する際に必要な企画運営業務をDNPが代行し支援する。書店のコンセプト設計やスペースデザイン(設計・施工)、選書、本の仕入れ、関連物販の仕入れ、本を通じたコミュニケーション施策など、多岐にわたるサービスを展開予定とのことだ。

各社の既存のサービスに本を組み込むことで、利用者の体験価値の向上を図る。企業が提供するサービスに関わるすべての時間と空間を対象に、本を活用して体験価値を高めるトータルコーディネートを実施する。

DNPはグループ会社の丸善雄松堂や丸善ジュンク堂書店と連携して、本のある場づくりや図書館設立の支援を行っている。自社が運営するオープンイノベーション施設「DNPプラザ」(東京都 新宿区 市谷)に「外濠書店」をオープンし本との新しい出合い方を模索する実証実験を行うなど、人と本の出合いや快適な読書に関する研究やビジネス開発に取り組んでいる。同サービスではこうした活動を通じて培った考え方やノウハウも活用するとしている。
○サービス提供の背景

国内の書店が減少しつつある。2024年3月時点で、地域に書店が1軒もない無書店の自治体は全国の27.7%(482自治体)にも上るという。一方で、書店業以外の事業者はサービスの付加価値やリピート率、滞在時間の向上の手法として、本を活用した場づくりに価値を見出しており、書店開業のニーズが高まっている。

そうした中、従来の書店経営のビジネスモデルが専業を前提として設計されていることもあり、本の仕入れ条件の厳しさや利益創出の難しさなどの課題によって、書店開業のハードルが高いとされる。これに対しDNPは出版関連事業で培ったノウハウを生かし、書店業以外の事業者に対して書店開業に向けた一連の支援サービスを提供する。
(熊谷知泰)

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