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Webブラウザが企業にもたらすリスクとその回避策とは

マイナビニュース / 2024年9月19日 11時30分

画像提供:マイナビニュース

登場から30年以上が経過したWebブラウザ、今や私たちの日常生活や仕事に欠かせないツールとなっています。エンターテインメント、業務、ソーシャルメディアなど、その用途は多岐にわたり、頻繁に利用されるアプリケーションの一つとなっています。しかし、この便利なツールが企業にとって重大なセキュリティリスクをもたらす可能性があることは、あまり認識されていません。
一般的なブラウザがもたらすセキュリティリスク

GoogleのChrome、MicrosoftのEdge、AppleのSafariなど、多くの人々が日常的に使用しているブラウザは、主に一般消費者向けに設計されています。これらのブラウザは使いやすさや機能性に優れていますが、企業環境で使用する際は、以下のような重大なセキュリティ上の懸念があります。
セッションハイジャックの脅威

近年、サイバー攻撃者がこれら一般的なブラウザの脆弱性を悪用して、ユーザーのセッション情報(Cookie)を盗み取り、組織のシステムに不正侵入する事例が報告されています。セキュリティ研究者たちの調査によると、熟練した攻撃者であれば、わずか数分でユーザーのセッションを乗っ取ることが可能とされています。これは企業にとって非常に深刻な脅威です。
SaaSアプリケーションの普及によるリスク増大

この10年間で、多くの企業がオンプレミスのアプリケーションからSaaS(Software as a Service)ベースのアプリケーションへと移行しました。この変化により、ブラウザを介して企業の重要なリソースやデータにアクセスする機会が飛躍的に増加しました。それに伴い、ブラウザを標的としたサイバー攻撃のリスクも高まっています。
リモートワークとBYODにまつわる課題

新型コロナウイルスのパンデミックを契機に、リモートワークが急速に普及しました。また、BYOD(Bring Your Own Device)ポリシーの採用も増加しています。これらの変化により、企業のネットワーク境界が曖昧になり、セキュリティ管理が複雑化しています。個人所有のデバイスや安全でないネットワークからの企業リソースへのアクセスが増加し、セキュリティリスクが高まっています。
コンプライアンスとプライバシーの課題

データ保護に関する規制が世界中で厳格化する中、企業は従業員と顧客のデータプライバシーを確保する必要に迫られています。一般的なブラウザは、パスワードやクレジットカード情報などの機密データをクラウドに保存し、時にはサードパーティのアプリケーションと共有することがあります。これは、データ保護規制への準拠を困難にし、プライバシーリスクを高める可能性があります。
セキュリティリスクへの対策

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