資産運用・投資のお悩みを解決 第16回 株価変動、始めたばかり……資産運用をあきらめがちな3つの場面でどう行動すべき?
マイナビニュース / 2024年9月13日 10時0分
過去の金融危機では、株価が急激に下がった後、しばらくすると元の水準を超えて回復しました。一時的に相場が下がったからといって売ってしまうのではなく、淡々と資産運用を続けることが大切です。
金融危機は一度去ったからといって、もう起こらないということはありません。今後も金融危機が繰り返す前提で、長期的な成長を見据えて資産を持ち続けるのが合理的だと言えます。
○回復期は「やれやれ売り」に注意
最後に気を付けたいのが、大きく株価が下がった後、株価が上昇する時期です。
金融危機で相場が低迷しても、どこかのタイミングで相場は徐々に回復します。一度はマイナスになった資産でも、またプラスに転じるタイミングがやってくるはずです。
リターンがプラスになった時点で、「もう相場の急落は見たくない」と考えて資産を売ってしまうことがあります。これを「やれやれ売り」と言います。
プラスの状態で売っているのに、なぜ「やれやれ売り」をしてはいけないのでしょうか。それは「やれやれ売り」によって、将来のリターンを取り逃す可能性が高いからです。
マイナスからプラスに戻ったタイミングでやめてしまうと、わずかなリターンしか得られません。もし資産を持ち続けていれば、長期でリターンをさらに積み上げることが期待できます。過去のデータを見ると、長く続けることで大きなリターンを得るケースが多くありました。
○長い目で資産運用を続けよう
今回は、資産運用をあきらめてしまいたくなる3つの場面を紹介しました。長い目で資産運用をしようと思って始めても、相場が大きく動いたときに、やめてしまいたくなることはあるでしょう。3つの場面のとらえ方を知っておけば、長期的な資産運用を続けやすくなるのではないでしょうか。
牛山 史朗 ウェルスナビ 執行役員 リサーチ&クオンツ 働く世代の誰もが「長期・積立・分散」の資産運用を行えるようにしたいという想いから、2015年12月にウェルスナビに入社。金融工学の専門知識を活用し、自動の資産運用サービス「WealthNavi(ウェルスナビ)」の資産運用の仕組みを開発・リードしてきた。ウェルスナビ入社以前には、三菱UFJ信託銀行で個人向けの資産運用アドバイスなどを担当した後、野村證券にてグローバルな投資戦略の開発を行った。京都大学工学部で人工知能を研究、京都大学大学院情報学研究科で金融工学を専攻。 この著者の記事一覧はこちら
(牛山 史朗)
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