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あえてSUVをかたらず? ホンダが「N-BOX JOY」を投入する理由

マイナビニュース / 2024年9月19日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

ホンダがついに、SUVテイストの軽スーパーハイトワゴンを発表か? そんな気持ちで新型車「N-BOX JOY」の事前撮影会に参加したのだが、いい意味で肩すかしを食らった。このクルマ、いわゆるガチガチ、ゴリゴリのSUV系ではなかったのだ。N-BOX JOY投入の狙いとは?

SUVテイストな軽ハイトは強敵ぞろい

背が高くて両側にスライドドアの付いた軽自動車は「軽ハイトワゴン」とか「軽スーパーハイトワゴン」などと呼ばれていて、とても人気がある。この分野では1台のクルマに「標準タイプ」と「カスタム」(押し出し強め、いかつい)をラインアップするのが定石だったのだが、スズキが「スペーシアギア」を投入して「SUV系」の可能性を明らかにした。三菱自動車工業「デリカミニ」やダイハツ工業「タント ファンクロス」も「SUV系の軽スーパーハイトワゴン」である。

軽スーパーハイトワゴンで(というか、日本の新車販売で)最も売れているのがホンダの「N-BOX」だ。ただ、このクルマにはこれまで「SUV系」の派生車種がなかった。「N-BOX JOY」(ジョイ)の事前撮影会があると聞いて「いよいよか」と思ったのはそのためだ。

撮影会場の「COMORIVER」(埼玉県ときがわ町にある宿泊施設)で待っていたのが、このクルマである。

アウトドアの敷居を下げるクルマ?

ホンダではジョイの開発にあたり入念に調査を行ったそうだ。その結果、軽ユーザーが「アウトドア」に求める価値は必ずしも本格的なもの、例えば「山に行く」とか「林道を走る」とかいったようなことではなく、「自然の中で(あるいは日常生活の延長線上で)リラックスしたい」というものであると判明。特に20代ではその傾向が顕著だった。

こうした調査結果を踏まえて作ったのがジョイだ。「他社同様のSUVライクな方向なのか、新たな方向の派生なのか」については時間をかけて議論したと開発責任者の諌山博之さんは振り返る。

後席をパタンと前に倒すだけで、チェック柄の(ほぼ)フラットな床のある広々とした空間が出現するのがジョイ最大の特徴。普通なら「荷室」と呼ばれるこの空間を、ホンダでは「ふらっとテラス」と名付けた。チェック柄はレジャーシートによく用いられる柄であることから採用したそうだ。

クルマに乗っていて気になる場所、例えばちょっとした木陰とか、静かな河原とかを通りがかったときに、そこにクルマをとめて、後席を倒して車内でくつろげば、それはすでにピクニックであり、アウトドアだ。ふらっとテラスの床下には、モノを入れておける「フロアアンダーボックス」なる収納も付いている。ちょっとした折り畳み式の椅子でも積んでおけば、どこでもチェアリングを楽しめる。

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