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キリン、免疫細胞のマクロファージを組み込んだ3D培養ヒト皮膚モデルを開発

マイナビニュース / 2024年9月12日 18時30分

次に、分化させたマクロファージをヒト皮膚線維芽細胞と混合して3D培養を行い、真皮層を構築。真皮層上にヒト表皮ケラチノサイトを播種して、さらに3D培養を行い、マクロファージを組み込んだ真皮層、表皮層から構成される3D培養ヒト皮膚モデルが実現された。

マクロファージを組み込んだ皮膚モデルが炎症性刺激に応答するか検証するため、2種類の刺激剤(Lipopolysaccharide(LPS)およびMethylparaben(MP))が添加され、炎症応答の指標である「炎症性サイトカイン」類(「インターロイキン-6」や「TNFα」など)の放出量を測定。

すると、マクロファージが組み込まれていない3D培養ヒト皮膚モデルと比較して、マクロファージが組み込まれた皮膚モデルでは、LPSまたはMPの添加24時間後の培養上清中に炎症性サイトカイン類の放出がIL-6は約3倍、TNFαは顕著に上昇することが認められたとした。このことから、マクロファージを組み込んだ皮膚モデルが炎症応答を評価できることが確認された。

キリンは今後も免疫機能と皮膚症状の関係性に着目し、3D培養ヒト皮膚モデル作製をはじめとする、さまざまな皮膚研究を進め、皮膚症状のメカニズムの知見を創出することで「肌の健康」の課題解決と共に、ヘルスサイエンス事業の拡大を目指すとしている。
(波留久泉)



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