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新型コロナも識別、理研などがウイルス感染症の高速遺伝子検査装置を開発

マイナビニュース / 2024年9月12日 18時32分

しかし、開発された装置は最も小型のCOWFISHで横幅35cm×奥行45cm、重さ20kgだったため、臨床現場へ持ち運び、即時検査に対応することが困難な状況だったとのこと。そこで、COWFISHをさらに小型化した、より小型・軽量なSATORI法による検査装置の開発を試みることにしたという。

COWFISHの蛍光検出/電子制御パーツなどが一から再設計され、横幅14cm×奥行22cm×高さ14cm、重さ4kgの「COWFISH2」が開発された。COWFISHと比較して、設置面積比で5分の1以下、重量比で6分の1以下という、大幅な小型化・軽量化を達成。さらに、装置の低コスト化(COWFISHの3分の2以下、構成部品の総額は80万円程度)も実現し、電動ステージを実装することで、新型コロナウイルスとインフルエンザA型/B型など、複数の感染症を対象とした、最大4項目の多項目遺伝子検査が実施可能となった。

そして実際に、臨床現場即時検査として、COWFISH2を東京都健康長寿医療センターへ持ち込み、COVID-19、インフルエンザA型などの臨床検体を用いた検証実験が行われた。すると、陽性判定において感度94%、特異度98%が達成された。

研究チームは今後、検出できる遺伝子のレパートリーを増やすことで、感染症から基礎疾患に至るあらゆる疾患を対象とした、次世代の遺伝子検査装置としての実用化を目指し、国内外の研究機関・民間企業との共同研究を推進中としている。
(波留久泉)



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