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AI時代のイマ知っておきたい、英会話上達に効く「AI活用術」とは?

マイナビニュース / 2024年9月24日 18時3分

――スピーキングやライティングには翻訳アプリも使われますが、翻訳アプリとの違いは?

増田: 翻訳アプリを使いこなすためには、訳しやすい日本語を書くスキルが求められます。その点、生成AIなら深く考えなくても「こんな会話の流れで、こんな風に言いたいんだけど、どんな表現が適してる?」と聞けば、いくつか表現のパターンを提示してくれます。そのときどきの状況を伝えた上でアドバイスを求められるので、翻訳アプリや辞書よりも実用的な表現を提案してくれる印象がありますね。

――生成AIを活用する際はプロンプト(ユーザーが入力する指示や質問のこと)の作成がキーになると思います。英会話に生成AIを活用するときのプロンプト作成のコツはありますか?

増田: シチュエーション、相手の職業、立場、相手との関係性などを事細かに設定しておいたほうが、よりカスタマイズされた英語表現が学べます。私は相手のキャリア、シチュエーション、自分の経歴、自分の考え方、居住地、家族構成などを入力して、それらの情報を踏まえた"私っぽい表現"を提案してもらっています。
○■AIだけで英会話は完結しない

――生成AIを英語学習に活用する上で、注意すべきことはありますか?

増田: 文法や語法の正しさはある程度担保されているものの、感情を伝えるコミュニケーションや文化背景を踏まえたやり取りには注意が必要です。例えば、言葉では「あんたなんか嫌い」と言いつつ、実は「好き」と伝えるコミュニケーションがありますが、生成AIにはこうしたニュアンスは理解できません。

生成AIはシチュエーションに応じた表現の提案もある程度できますが、プロンプトで状況や話者同士の関係性などを指定することが前提です。そうでないと標準的な表現が提案されるので、TPOに合った表現になっていない可能性があります。人は場の雰囲気や相手との関係性などを瞬時に判断し、言い回しを調整しますが、AIにはそれができないので、ミスコミュニケーションが起こるリスクはありますね。

また、生成AIを使った英語学習は一人での反復練習には適していますが、実際に生身の人間と話すと必ずイレギュラーなやり取りが発生します。AIで英会話のトレーニングをしていると、型にはまったやり取りは身に付いても、そうでない会話には対応しきれません。

――どんなにAIで練習を積んだとしても、英語が話せるようになるには、生身の人間を相手にした実践が欠かせないということですね。

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