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神戸大、妊婦健診で多くの妊娠糖尿病が見落とされている危険性を指摘

マイナビニュース / 2024年9月20日 20時52分

さらに、兵庫県内の分娩を取り扱う87施設で、妊娠糖尿病スクリーニング検査として、実際にどのような検査が行われているのかについて、2022年6月~7月にアンケート調査が実施された。回答率は72.4%で、妊娠20週以降に妊娠糖尿病スクリーニング検査を行っている施設が88.9%あり、そのうち、随時血糖値測定法を使用している施設が42.9%と最も多く、次いで50g糖負荷試験が38.1%という結果だったとした。

同県内の分娩取り扱い施設においても広く行われている随時血糖値測定法だが、今回の研究により、非常に見逃しが多い検査であることが判明した。この危険性を産婦人科医や妊婦に理解してもらい、見落としの少ない50g糖負荷試験によるスクリーニング法を普及させる必要があるとする。

今回の研究では、50g糖負荷試験で異常があった患者全員に対する精密検査が行われたが、随時血糖値測定法で異常があった患者については、その他の条件も考慮して精密検査に進むかが決められた。それを受けて研究チームは現在は、随時血糖値測定法で異常があった患者に対しても、全員に精密検査を行うことで、50g糖負荷試験だけでなく随時血糖値測定を組み合わせることによっても見落としをさらに減らせるかどうかを調べているとした。

研究が進むことで、妊娠糖尿病の検出率を高め、多くの母親や胎児を妊娠糖尿病による妊娠・出産時の病気から守ることができるようになり、さらには母子共に将来的な糖尿病の発症リスクも減らせるとしている。
(波留久泉)



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