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タイコエレクトロニクスジャパン、10月1日付で社名を「TE Connectivity Japan」に変更

マイナビニュース / 2024年9月24日 6時24分

クラウド/AI関連、特にAIの活用は、これまでITとは縁遠かった分野でも進められており、市場としての成長も期待されている。そうしたクラウドやAIの進化には、高速通信の実現が不可欠で、かつ演算処理やデータ通信にかかるエネルギーの効率を最大化することが求められており、同社でも112Gbps対応のI/Oコネクタやケーブルアセンブリの提供などを進めているとするほか、次世代の224Gbps対応製品のサンプル出荷も開始。「224Gbps製品は試作段階だが、高度で精密な製品製造技術が必要。日本が培ってきた精密技術を活かして、高精度な寸法精度が必要なソリューションを提供していくほか、大電力に対応できるバスバーなども含め、トータルニーズに対応できる製品を提供していく」(同社データ&デバイス事業部アドバンスドテクノロジー シニアディレクターの白井浩史氏)と、日本で培ってきた技術力が重要になることを強調する。

人ありきのビジネスを推進

同社HR統括部長の雨宮將起氏は、「グローバルで約8万5000人の従業員がいるが、世界を前進させ、顧客の成長に貢献していくためには、そうした従業員の成長が重要になってくる。各自が持っている能力を発揮できないといけない。そのために『イノベーションの促進』『インクルージョン』『成長、キャリアの促進』という3つの柱を掲げて、事業を推進している」と、事業の成長には従業員の努力があってこそとし、さまざまな環境整備をを通じて働きやすい環境づくりを推進しているとする。

また、この3つの柱に加えて「ウェルビーイング」も重要だとする。「職場の安全と社員の健康をどうやって構築していくか」ということを念頭に、川崎の本社ならびに掛川工場に設置されているカフェテリアで提供する食事を栄養バランスを意識したものに変更したり、授乳室など女性が働きやすい職場環境の整備なども進めているという。「(カフェテリアのメニューの充実など)見えにくいところでも変革が進んでいる。人の成長だけでなく、ウェルビーイングなども含めて、各組織や人事もそうだが、グローバルとしてのつながりが強くなっており、従業員の健康問題などはグローバルで同じ考え方を持っている。そうしたグローバルとの一体化が進められているが、今後もそうした取り組みは進めて行こうという流れが、今回の社名変更で起こると思っている」(鶴山氏)とのことで、海外でうまくいっているという取り組みを人事的な関連から社内に取り入れてみたり、といったことも可能性として考えられるという。

「成長戦略としては、TE Connectivity Japanがどのように変化をもたらすのかというよりも、我々だけではなく、パートナーや顧客と一緒に成長していく」と、社名変更後の同社の方向性を鶴山氏は示唆したほか、「これまで目に見えない部分の製品を提供してきたが、EVの充電インレットなど、エンドユーザーが直接手に触れて、利用する部分でも存在感を増していくことで、ブランドとして、一般消費者にとってもなじみの深い会社になっていける可能性がある。こうした変化を社名の変更を機に感じてもらいたい」と、今後の会社としての事業の在り方そのものも変化していく可能性にも言及。TE Connectivityという1つのグローバル企業として、人を活かす環境を整え、常に成長を目指して新しいことに挑戦していくことを推進していきたいとしている。
(小林行雄)



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