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山田祥平のニュース羅針盤 第456回 ネットの購入体験をリアル店舗で実現、ローソンがもくろむ未来のコンビニ

マイナビニュース / 2024年9月24日 6時0分

そのマルチハブコンビニを全国へ拡大し、災害発生時に街のライフラインとしての役割を果たせるように、3社では災害対策協定を締結した。1社では難しかったことが、3社の連携でできるようになるという。
○未来のコンビニを構成する要素とは

会見会場には未来のコンビニを構成するさまざまな要素が展示されていた。

建物の玄関にはau SHOP CARが横付けされていた。ローソンの駐車スペースに横付けしたこのクルマの中で、立ち寄ったお客さんが遠隔地の拠点とテレビ電話で対話し、さまざまなコンサルティングを受けながら買い物ができる。都心部に出て実店舗に行かなければ難しかった大きな買い物や契約などが、歩いて行ける近所のコンビニで成立するようになうという。

また、オニギリや弁当が並ぶ陳列棚にはAIサイネージが掲げられ、前に立った客の年齢や性別を認識して、商品をレコメンド、あわせて購入するとおトクな飲み物などにも誘導する。品出し陳列などもロボットがきめこまかに対処する。

買い物の会計精算は自分のスマホでセルフで行う。カゴに入れながら商品のバーコードをスキャンすれば自動的に決済までが行われる。

このほか、店舗に直結したチョイ乗り拠点としてのモビリティサービスmobiの活用などで、あらゆる方面からのデジタル活用によって未来のコンビニが成立する。

もっとも、紹介されている事例を見る限り、びっくりするような新技術は見当たらない。「未来の」というよりも「明日の」というイメージだ。だが、これを全国津々浦々に瞬く間に展開することができればすごい。

最寄りのコンビニまでですら徒歩30分という地域がそれなりにある。過疎と高齢化との戦いが強いられる市場でもある。それに本気で取り組むKDDI。出自が通信事業者であったことを忘れてしまいそうだ。

著者 : 山田祥平 やまだしょうへい パソコン黎明期からフリーランスライターとしてスマートライフ関連の記事を各紙誌に寄稿。ハードウェア、ソフトウェア、インターネット、クラウドサービスからモバイル、オーディオ、ガジェットにいたるまで、スマートな暮らしを提案しつつ、新しい当たり前を追求し続けている。インプレス刊の「できるインターネット」、「できるOutlook」などの著者。■個人ブログ:山田祥平の No Smart, No Life この著者の記事一覧はこちら
(山田祥平)



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