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Cloudflare、AIボットでWebコンテンツの利用状況を分析・管理する「AI Audit」

マイナビニュース / 2024年9月24日 13時51分

画像提供:マイナビニュース

Cloudflareは9月23日、Webサイトやコンテンツの使用状況をAIで分析・管理できる「AI Audit」を発表した。これによりWeb サイトおよびコンテンツ制作者は、AIモデルのプロバイダーが制作物をどのように利用しているかを容易に把握でき、制作物へのAIモデルのアクセス可否およびアクセスコントロールを管理できるようになる。加えて、制作者が自分の制作物をAIトレーニングや検索拡張生成(RAG)に使用する際の価格を設定できる新機能の開発にも取り組んでいるという。

現在、多くのWebサイトはAIボットにより一日に何千回もコンテンツをスキャンされているが、多くの制作者はその事実に気付いておらず、補償もされておらず、制作物の価値は著しく損なわれており、制作者にはAIボットによるスキャンを制限する手段がない。インターネット上の多様なコンテンツの価値を守るためには、Webサイトやコンテンツの制作者が制作物に対する権利を自らの手に取り戻すためのツールが必要となっている。

「AI Audit」では、無料でAIボットのアクセスをワンクリックでブロックし、コンテンツ制作者の権利を保護する機能を提供する。AIボットのアクセス分析と統計によりアクセス理由や頻度、データの利用方法を把握することが可能となるほか、AIモデルプロバイダーとの交渉に役立つ詳細な分析を提供する。さらに、AIボットがコンテンツをスキャンする権利に適正な価格を設定して決済を実行することで、双方に利益をもたらす機能を開発中とのことだ。

Cloudflareは、「AI Audit」を通じて、Webサイトの制作者や所有者にAIボットのコンテンツ利用状況の情報と管理機能を提供することで、コンテンツ管理を求めるWebサイトと最新データソースを必要とするAIモデルプロバイダーの間で透明性のある情報交換を実現し、双方が利益を享受できることをめざす。

Cloudflare のCEOであるMatthew Prince氏は、「AI はインターネットを劇的に変化させるだろう。あらゆるコンテンツクリエイターや Web サイトオーナーは、自らの制作物を所有および管理できて当然。そうでなければ、インターネット上の情報は、質が低下する一途を辿るか、有料化されて完全に秘匿されてしまうことになる。AI モデルのプロバイダーが今後もイノベーションを継続できるようなツールの開発と基準の設定も同時に実現できると確信している」とコメントしている。
(早川厚志)

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