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紙ドライバーFのへなちょこ試乗日記 第25回 原チャリ未経験でもスズキの「e-PO」に乗れる? 検証してみた

マイナビニュース / 2024年10月1日 11時30分

なのでe-POについても、うまく乗れるかどうか少し不安だったのだが、実際に走り出すと操作は簡単で、すぐに慣れることができた。

停止状態からスロットルをグイっとひねっても、発進はそこまで鋭い加速ではなく、どちらかというとゆるやか。加速が物足りなければ自転車のように漕いで発進すればいい。電動アシスト自転車は人力1:モーターのアシスト2の「2倍アシスト」が一般的だそうだが、e-POは「3倍アシスト」になっている。ペダルを漕いで走ると驚くくらいに速い。

e-POのいいところは、スロットルをひねって「フル電動走行モード」で走っていても、ペダルを漕ぎ始めればシームレスに「アシスト走行モード」に移行するところ。いつでも電動アシスト自転車状態に戻せるし、何なら地面に足を付けば自転車と同じ感覚で停止していられるというのは、なんとも安心感がある。

バッテリーは取り外せるので、自宅に持って帰って充電できる。e-POは折りたためばけっこう小さくなるので、置き場所にもそこまで困らないだろう。ただし、16Ahバッテリー込みで重量が23kgだから、アパート・マンションなどの2階以上に住んでいて、普段は部屋に置いておき、外出の際には階段で持ち運ぶという運用はやめた方がよさそうだ。いくらなんでも、そこまで軽くはない。

見た目は自転車なのにナンバーが付いていて、分類上は原付一種という微妙な立ち位置の乗り物なので、出先での駐輪スペース探しにはてこずるかもしれない。こうした乗り物を自転車専用の駐輪スペースに置いてもいいものなのか、それとも原付やバイクの駐輪スペースを利用する必要があるのか。そのあたりは、駐輪場が私営か公営かでも違うし、私営の場合でもオーナーの考え方によっては可だったり不可だったりするという。このあたりのルールをしっかり作っていただかないと、思わぬトラブルが起こりかねないのは心配な点だ。

原付免許の有効活用に一役?

スズキによればe-POの発売時期は決まっていないという。値段についても聞いてみたが、今のままだと原チャリより安く売るのは難しそうとのことだった。ただ、e-POはウインカーに大型バイクと同じパーツを使っていたりとけっこう贅沢な部分があるようなので、スズキのコストダウン能力には期待したいところだ。

紙ドライバーもそうなのだが、せっかくクルマの免許を取ったのに、勝手に付いてくる原付の免許については宝の持ち腐れ状態という人は、けっこういるはず。これを使えばe-POに乗れるというのは魅力的だ。自転車にさえ乗れればe-POにも乗れるということは紙ドライバーが実地で確認済み。人生初の原チャリとしてもオススメできる乗り物だと思った。

紙ドライバーF かみどらいばーえふ 生活するには自動車が必須な北陸の某県で生まれ育ちながら、運転免許証の取得後は都会暮らしとなったため、これまでに一度も自家用車を所有したことのないペーパー(紙)ドライバー。すでにマニュアルトランスミッションの操作もおぼつかないが、ひょんなことから自動車業界を取材することとなった。 この著者の記事一覧はこちら
(紙ドライバーF)



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