テラスカイなど3社、「ERP Cloud 360コンソーシアム」設立 - クラウドERPを促進

AppExchangeのトップベンダーである3社が、それぞれが得意とする業務システム(バックオフィス、サプライチェーン、従業員向け)をSalesforceプラットフォーム上に統合し、マスタ、データに加え、業務プロセスの連携を実現。

テラスカイは経理と全社共通向けに「mitoco」、チームスピリットは人事向けソリューション、シナプスイノベーションは製造・販売向けに「UM SaaS Cloud」、営業はSalesforceのソリューションで補完する。

さらに、各社の顧客基盤を活用し、中堅企業向けにクラウドERPの導入コンサルから提案、販売までを展開することで、顧客の経営資源を一元管理し、効率化のみならず、中堅企業の継続的な事業成長のために、経営を最適化して業務DXを支援していく。

コンソーシアムは、技術情報やノウハウを共有する場とし、製品のさらなる機能向上や改善を行い、各社の顧客基盤に加え、新たな業種の顧客にもERPソリューションを展開することで販路の拡大を目指す。

現状の理事会員は上記3社に加え、パートナー会員がプレミアムパートナー3社、サービスパートナー8社、リファラルパートナー9社の計20社。今後、コンソーシアムに賛同する販売パートナーや製品の導入を行う導入パートナーなどを引き続き募る。

プラットフォーム提供者であるセールスフォース・ジャパンは特別賛助会員としてコンソーシアムに参画し、共同でのERP市場のマーケティング活動のほか、Salesforceの最新技術の提供をしていく。

セールスフォース・ジャパン 専務執行役員 アライアンス事業統括本部統括本部長の浦野敦資氏は「Salesforce AppExchangeアプリケーションを活用し、中堅企業における労働人口の減少への対策としてDX化を支援するため、ERP Cloud 360を提供するに至り、当社も参画した。現在、AIは第三の波が来ており、自律型AIが鍵になり、当社の製品でもAgentforceという形で提供している。これらを提供することで中堅企業に貢献できると考えている」と、期待を口にしていた。
（岩井 健太）