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『極悪女王』白石和彌監督がこだわった、当時の熱量の再現 ゆりやんらの努力によって「想像以上にリアルに」

マイナビニュース / 2024年9月29日 12時0分

――成長ぶりに驚かれましたか?

驚きですよ! 「こんなのできるの!?」と。当時の写真と並べた写真がありますが、「同じじゃん」と思いました(笑)

――キャストの方々がプロレスの練習は部活みたいだったとおっしゃっていますね。

レスラー役は10人いて、みんなで道場に通って練習して、本当に部活のようでした。僕が見に行った時も、ゆりやんだけ何かの技ができなくて号泣していて、みんなが「大丈夫だよ!」「できるよ!」「もう1回やってみよう!」って。それでうまくいったらみんなで喜んで、一緒に泣いてあげたりとかしていて、僕が入る隙間ないなって(笑)。特に言うことないので、どうぞそのまま続けてくださいという感じでした。

――練習で培われたチーム感がそのまま映像に。

そうなんです。セコンドの人がサポートする姿なんて、もう芝居じゃなくて、普通に水を渡したり、「タオルいる?」とやってあげたりしているから、あの一体感は何なんだろうと。想像以上にリアルになって、ここまでになるとは想定してなかったですね。10人もいたらギスギスすることもあるのかなと覚悟していたんですけど、本当にそういうこともなくて。だからプロレスのシーンは長与さんと流れとかプランは考えましたが、長与さんと俳優部みんなで作ってくれたものを毎回プレゼントされていたという感じです。

――試合のシーンでは、キャストの方たちにどのような演出をされたのでしょうか。

試合のことに集中しすぎてしまうと、今どうやって見せるのかというところがおろそかになっていくので、一個一個、歌舞伎の見得を切るじゃないですけど、そういうのをポイントポイントで作りたいと話して、長与さんたちと相談しながら作っていきました。殴られて痛がっている顔を少し長めにやってもらったり、負担にならないところで、芝居としてそういう場面を作るようにしました。

――フォークなどで刺されているのも、本当に刺されている感じですし、リアルさに驚かされました。

本当にそう見えるでしょ?(笑)。刺しても痛くないゴム製のものを作ったり、刺した後は血のりを流したり、映画的な手法でやっていますが、当時は本当に血が出るくらい刺していたと思うので、びっくりですよね。

――バイオレンスな作品を多く手掛けられてきた白石監督の経験が生きているわけですよね。

そうですね。そういった手法を使いつつ、これまでとは違うピュアな作品になったと思います。

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