「Windows 11 2024アップデート」提供開始、OSを入れ替える大規模更新

電源管理機能には「Energy Saver」という、一部のバックグラウンド動作を制限する新しい省エネルギー機能が導入された。クイック設定から簡単にアクセスでき、必要に応じてオン/オフを切り替えたり、指定したバッテリー残量で自動的にオンになるように設定することが可能である。

設定では、[アカウント]の[リンクされたデバイス]で同じアカウントで管理しているすべてのPCとXboxを簡単に管理できるようになった。また、[ストレージ]のUIが刷新され、ストレージの占有状態を把握して管理しやすくなった。マウスの設定に、スクロール方向を変更できる機能が追加された。

通信面では、Wi-Fi機能にWi-Fi 7のサポートが追加された。また、Wi-FiネットワークのQRコード共有に対応し、QRコードを使って簡単にWi-Fi接続設定を家族や友人と共有したり、新しいデバイスをネットワークに追加できるようになった。加えて、[設定]でのWi-Fiパスワードへのアクセスが改善されたほか、新しいプライバシー設定により、Wi-Fiネットワークリストへのアクセスを許可するアプリケーションを細かく制御できるようになった。

Bluetooth機能は、補聴器サポート用のBluetooth LEオーディオが強化された。また、[設定]の[Bluetoothとデバイス]ページがより機能的に改良され、接続中のBluetoothデバイスのバッテリー残量や接続状態を確認したり、オーディオ機器のオーディオ設定に容易にアクセスできる。

HDRディスプレイを使用している場合、HDR壁紙を利用できるようになる。また、「Sudo for Windows」が導入された。[設定]の[システム]の開発者向け機能から有効にする。Microsoft Teamsの統一バージョンが含まれ、個人用アカウントと仕事用や教育用のアカウントを1つのアプリで切り替えられる。
（Yoichi Yamashita）