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東京都、性別年齢を問わない「卵子凍結セミナー」初開催 - 300名超が参加

マイナビニュース / 2024年10月4日 18時3分

画像提供:マイナビニュース

女性の社会進出に伴い、近年注目を集めるようになった卵子凍結。東京都は9月30日、卵子凍結の理解促進のためのセミナーを渋谷区にある東京ウィメンズプラザ ホールにて開催した。

卵子凍結って何? どうやるの?

卵子凍結とは、卵巣から採取した卵子を将来の妊娠に備えて凍結保存することである。子どもを産み育てたいと望んでいるものの、さまざま事情によりすぐには難しい人にとって、将来の妊娠に備える選択肢の一つとして、近年注目されている。

都では2023年度より「卵子凍結に係る費用」への助成を開始。都内在住の18歳~39歳の女性を対象に卵子凍結にかかる費用のうち、1人あたり最大20万円+保管更新時の調査に回答した際、1年ごとに一律2万円を助成している。

今回開催されたセミナーは性別・年齢問わず誰でも参加可能となっており、幅広い人に卵子凍結を理解してもらうことを目的に開催された。セミナー当日は平日の夜にも関わらず、リアルとオンラインをあわせて300名を超える人が参加した。

冒頭、上映された主催者挨拶動画で、小池百合子都知事は「東京都は、望む人が安心して子どもを産み育てられる社会の実現を都政の最優先課題の一つに位置付けています。卵子凍結への支援は、妊娠、出産を望む女性の選択肢を広げ、多くの反響を頂戴しています。希望する女性が安心して卵子凍結を選択するには、家庭や職場など周囲の理解が欠かせません。東京都は正しい知識の普及を図っていきます」とメッセージを残した。

セミナーには東邦大学医学部産科婦人科講座教授 片桐由起子氏が登壇。はじめに卵子凍結について、「卵子凍結とは、卵子を体の外に取り出して凍結保存をしておくことです。すなわち、受精前の卵子を凍結することであり、不妊治療で行われている精子と卵子を受精させた受精卵で凍結保存しておく体外受精とは異なります」と説明。

続けて、卵子凍結の方法について「通常は排卵誘発剤を使用し、卵巣刺激をして複数の卵子を育て、効率よく卵子を回収することを目指します。卵巣刺激は複数の方法がありますが、多くの場合がペン型の注射薬をおなかに注射します。その一方で、排卵誘発の薬も併用し、人工的に排卵に向けた引き金を引き、卵子を回収していくのです」と解説した。
卵子凍結のメリット・デメリット

続いては、卵子凍結のメリット・デメリットについて解説が行われた。

メリットとして、片桐氏は「卵子の時間を止められること」を挙げた。同氏によれば、卵子は年齢とともに数が減少し、その質は低下していってしまうが、凍結保存によってこれを食い止めることができるという。そうすることで妊娠の可能性を将来に残し、スキルアップ・キャリアアップなどライフプランの選択肢が広がるというメリットを伝えた。

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