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「住宅ローンの繰上返済」したことがある人の割合は?【1万人調査】

マイナビニュース / 2024年10月8日 13時5分

○「計画的な」繰上返済は、ファイナンシャル・ウェルビーイング度向上に寄与

住宅ローンの繰上返済をすることで、毎月の返済額が減少する(もしくはなくなる)、借入期間が短縮される、将来支払う予定であった利息額が減少するなどの効用が生じることが考えられる。では、これらはファイナンシャル・ウェルビーイング度向上に寄与するのか。(ファイナンシャル・ウェルビーイングとは、自らの経済状況を管理し、必要な選択をすることによって、現在及び将来にわたって、経済的な観点から一人ひとりが多様な幸せを実現し、安心感を得られている状態を指す)

繰上返済経験の有無別にファイナンシャル・ウェルビーイング度を確認したところ、「繰上返済経験あり」では「高い」が16.9%、「繰上返済経験なし」では「高い」が10.3%と、前者の方が「ファイナンシャル・ウェルビーイング度が高い」人が多いことが分かった。

では、繰上返済を行ってなるべく早めに返済してしまうことがファイナンシャル・ウェルビーイングの観点からは取るべき選択肢なのか。

先ほどの図表4に、「将来の生活設計・資金計画についての検討の有無」を組み合わせて確認したところ、図表5の結果となった。

将来の生活設計・資金計画の検討有無、いわゆるライフプラン・マネープランの検討状況を勘案すると、ファイナンシャル・ウェルビーイング度が高い人の割合は、「繰上返済経験あり×将来の生活設計・資金計画なし」では13.2%となっており、「繰上返済経験あり×将来の生活設計・資金計画あり(20.7%)」だけでなく「繰上返済経験なし×将来の生活設計・資金計画あり(16.1%)」よりも劣後する結果に。

実際に、「繰上返済経験あり×将来の生活設計・資金計画あり」の人と「繰上返済経験あり×将来の生活設計・資金計画なし」の人の繰上返済理由を確認したところ差があり、差が大きい項目としては、前者は「外部環境」「返済原資」「他目的」起点の客観的な理由、後者は「早期返済」「心理的」起点といった主観的な理由があげられた。

さらに、住宅ローン返済の負担感や資産形成との両立状況について確認をしたところ図表7・8の結果となった。

ファイナンシャル・ウェルビーイング度の分布と同様、「繰上返済経験あり×将来の生活設計・資金計画なし」では、住宅ローン返済を負担に感じる方が多く、資産形成と両立のできている人は少ないことが分かった。

調査を受けて、同研究所では以下のようにコメントをしている。

「繰上返済を行うことで、返済の負担感や将来支払う利息額の減少が期待できる。一方で、手元資金は減ってしまうので、繰上返済後に、例えば子どもへ結婚費用を援助したい、などまとまった資金が必要となるイベントを想定している場合には慎重な検討が必要となる。

またそうでなくとも、趣味への支出、けがや病気といった万が一への備えや自宅の維持管理・修繕費といった費用など、支出として見込まれるものが想定されるはず。繰上返済に回したお金は、当然ながら取り戻すことはできないため、『ライフプラン・マネープランの確認』と『繰上返済をすべきか否かの判断』をする二刀流の姿勢が大切だといえる。
(Yumi's life)



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