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今年の就活の特徴は? マイナビが振り返りの説明会を開催

マイナビニュース / 2024年10月9日 12時42分

就活が長期化する

売り手市場と言われる25年卒だが、31.6%の学生が先輩と比較して今年の就職活動は「厳しくなる」と回答し、前年よりも増加した。その理由として「採用選考が早期化しているから」(76.6%)が最も多かった。

実際、5月以前に面接を開始している企業が約2割を占め、8年連続で増加している。「就職活動期間が長い」と感じている学生は75.1%で前年を上回った。

2021年、経団連や大学関係団体の代表者などからなる産学協議会により、インターンシップの定義が改正され、2025年卒の学生から一定の要件を満たすことで、インターンシップ参加時の情報を採用選考に利用できるようになった。

2025年卒の学生のうち、2月時点でインターンシップ・仕事体験参加者限定の採用選考の案内を受けた参加学生は約4割。

さらに、9割を超える企業が5月以前から面接を開始しており、「長期化は企業によって面接時期に差があることが起因している。

就職活動は、十分な自己理解や企業理解がないと選択することすら難しいが、インターンシップ等のキャリア形成活動と就職活動を混同していることや、JOB型採用・コース別採用が活発化し、複線化していることも就職活動を困難にしている」と問題点を指摘した。
インターンシップに対する企業と学生の意識

第二部では、マイナビ キャリアリサーチラボ 研究員の長谷川洋介氏が「インターンシップ定義改正による就職活動の変化」と題して解説した。

前述のとおり、2025年卒からは一定の要件を満たしたインターンシッププログラムについては得られた学生の情報を利用できるようになった。

しかし、「採用広報に利用できるのは3月1日から、採用選考には6月1日からであるという定義改正の認知度がまだ浸透していない」と長谷川氏。

マイナビが行った調査では、「参加した学生の情報を企業が採用選考に用いるのは採用活動開始以降と決められている」ということを知る学生は1割程度、企業の側も36%に留まる。

長谷川氏は「"採用直結インターン"という誤解が生じ、就職活動の早期化を助長していると指摘されている。インターンシップと採用選考の接続に関心が集中した結果、インターンシップ本来の目的である"キャリア形成支援"という観点が見落とされている」と課題点を挙げた。

一方、学生側にインターンシップに参加することの位置づけを訊ねた回答では「適職を知るための機会」が24%で最も多かった。

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