ふつうの留守番電話とライブ留守番電話、どう違うの? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

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ここ日本でもiOS 18から利用できるようになった「ライブ留守番電話」。通信キャリアが提供する留守番電話サービス(以下、キャリア留守番電話)とどう違うのか、気になりますよね。

ライブ留守番電話とキャリア留守番電話の決定的な違いは、モバイル通信が必須かどうかという点にあります。キャリア留守番電話は、モバイル通信していない状態(圏外/電源オフ)でも機能しますが、ライブ留守番電話はオフライン状態では機能しません。

料金体系も異なります。ライブ留守番電話はiOSに組み込まれた機能であり、キャリア通話を受けるだけなので通話料金は発生しません。オプション契約も不要です。一方のキャリア留守番電話は、オプション契約が必要なうえ、記録されたメッセージを再生するとき留守番電話センターへの通話料金が発生します。

機能的な面でも大きな違いがあります。キャリア留守番電話は、音声メッセージの録音/再生と件数の確認という固定電話の時代から変わらない機能ですが、ライブ留守番電話にはそれにくわえ文字起こし機能やApple Watchとの連携といったiPhoneならではの機能が用意されています。

なお、ライブ留守番電話とキャリア留守番電話は併用可能です。ライブ留守番電話がオンになっている場合、iPhoneが着信に応答し、メッセージの録音と文字起こしを行います(キャリア留守番電話は機能しない)。iPhoneが圏外/電源オフの場合に、着信は通信事業者の留守番電話サービスに転送されます。

海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら
（海上忍）