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家電メーカーを超えた新しい領域へ、LGが目指す未来のビジョン - LG韓国本社探訪記

マイナビニュース / 2024年10月7日 10時30分

画像提供:マイナビニュース

テレビやオーディオ、空気清浄機など家電製品のイメージが強いLG。しかし近年、同社は“ハードウェア”のメーカーから“AI・ソリューション事業”のメーカーへ、大きく舵を切ろうとしています。LGが目指す未来はどんなビジョンなのでしょうか。

今回、LGエレクトロニクス(LG電子)が9月下旬に開催したグローバルプレスツアーに参加。LGツインタワーとして知られる韓国本社や、製品展示スペース「LG Innovation Gallary」といった施設を見学し、最新の注力事業やその背景などを聞きました。

取材協力:LGエレクトロニクス
○実は家電だけじゃない、LGエレクトロニクスが手がける多様な事業

LGエレクトロニクスのスタートは1958年。ラッキー・ケミカル・インダストリー・コーポレーションがゴールドスターという名の家電会社を設立したことから始まりました(LGという社名は「ラッキー・ゴールドスター(Lucky Goldstar)」の頭文字から取られています)。

韓国初のラジオ、テレビ、冷蔵庫を製造し、米ゼニスエレクトロニクスの買収などを経てグローバル企業へと成長。日本ではLG電子が手がける“家電”のイメージが強いLGグループですが、韓国では通信事業や化学(製薬)、自動車部品のメーカーとしても知られています。

2023年度、LGエレクトロニクスのグローバル全体での売上高に占めるカテゴリー別の比率は、白物家電を中心とした「Home Appliance & Air Solution」が最も高い36%(30.1兆韓国ウォン、約3兆3200憶円)、次いでテレビやオーディオなど「Home Entertainment」が17%(14.2兆韓国ウォン、約1兆5,700億円)、自動車向けコンポーネントなどの「Vehicle component Solutions」が12%(10.1兆韓国ウォン、約1兆1,200億円)、PCやディスプレイなど「Business Solutions」が6%(5.4兆韓国ウォン、約6,000億円)となっています。ちなみに日本市場におけるLGの売上比率は少し異なり、PCやディスプレイといったビジネスソリューションに分類される商品が最も高いとのこと。

なおLGと規模が近い日本の家電メーカーとしては、2023年度の連結売上高が8兆4,964億円のパナソニックが挙げられます。パナソニックも国内家電は安定収益源と位置付けながら、空調事業や車載電池、サプライチェーン管理といった法人向け事業を成長事業とみなす施策を展開しています。
○家電事業を超えたスマート・ライフ・ソリューション・カンパニーへ

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