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加齢による目の機能低下「アイフレイル」とは? 40代で感じる人が多数【10月10日は「目の愛護デー」】

マイナビニュース / 2024年10月9日 9時37分

また、アイフレイルの可能性がある人のうち、その症状に対処している人は46.2%にとどまっており、半数以上の人が適切な対策を講じていないことが浮き彫りになった。対処しない理由としては、1位「仕方ないことと諦めている」39.6%、2位「対処法がわからない」34.1%といった理由が多くなっている。現在1年に1回以上眼科を受診している割合は43.1%に留まるが、目の不調を感じた際は早めに眼科を受診するよう同社は勧めている。

○アイフレイルの認知率

アイフレイルの認知率はわずか18.9%で、老眼の認知率96.8%と比べると1/5以下であることがわかった。また、アイフレイルの可能性がある人でも自分がアイフレイルの可能性があることを認識していなかった人は94.1%に達しており、多くの人が目の健康リスクを認識していないことがわかった。

○アイフレイルを予防するには? 眼科医の解説

アイフレイルについて、眼科医の平塚義宗氏が解説している。

アイフレイルとは、分かりやすく言うと「加齢による目の機能低下」の総称。加齢に伴う目の変化に、糖尿病や高血圧、遺伝などの内的な要因や、生活習慣、喫煙、薬剤などの外的な要因が加わることで、アイフレイルの状態になるという。

今回の調査では、目の健康状態の低下およびアイフレイルの可能性がある人が、ともに40代で急増していた。40代は多くの人が老眼(老視)を自覚しはじめる年代。いままで目の病気を意識したことがなかった人でも、初めて目の問題と向き合うことになるのが40代。老視は加齢による調節力の低下のことであり、アイフレイルのひとつ。また、多くの人が老視から初めて目の機能低下(アイフレイル)を感じるため、アイフレイルを自分ごととして感じられる疾患。

アイフレイルが進行すると、さまざまな病気のリスクがあるという。水晶体の濁りが増えれば白内障、網膜の神経細胞が減少すれば緑内障、血管が脆弱化したところに糖尿病が加われば糖尿病網膜症、網膜の黄斑部の機能が低下すれば加齢黄斑変性が起こる。

アイフレイルを予防するには、目の問題を自分ごととしてとらえ情報収集し、早めにできることから行動することが推奨される。例えば老眼は急に起こるものではない。不自由を感じたら、早めに対策することが重要となる。健康的な生活を心がけ、喫煙はしない、強い紫外線は避ける、必要の無い薬剤はとらない、栄養の偏りがないようにする、といったことを意識できる。

もしアイフレイルになってしまったら、加齢による目の不具合を、年のせいだから仕方がないと諦めずに、改善するためにできることから対処していくことが重要だという。予防できる習慣を取り入れ、適切な眼鏡やコンタクトを装用し、治療できるものがあれば対応する。アイフレイルアドバイスドクター(アイフレイルの診療・研究・啓発活動を行っている眼科医)に相談することもできる。
(Yumi's life)



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