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アルマ望遠鏡、初期宇宙に回転が確認できる最遠方の銀河を発見

マイナビニュース / 2024年10月9日 21時7分

REBELSによる観測では、宇宙の再電離の時代の天体がターゲットとされ(40天体が観測された)、その中で発見されたのが、約131億年前(ビッグバンから約7億年後)の宇宙において、天の川銀河のような成長し切った銀河に匹敵するほどの大きさを持ち、なおかつ回転運動も確認できる若い円盤銀河「REBELS-25」だったという。REBELSは英単語では「反逆者たち」という意味になるが、銀河は数十億年かけて成長してきたという、従来の銀河成長のタイムスケールに関する理解を覆す可能性のある発見だとする。

なおREBELSでの観測における当初のデータは解像度が十分でなかったため、回転円盤を持つ確証がなかったという。しかし近年、アルマ望遠鏡は視力が人間にたとえると6000から倍の1万2000に強化。より高い解像度となった同望遠鏡による追観測を実施したことで、REBELS-25の回転などの確認に至ったとする。観測データからは、同銀河の中心にある棒構造や渦巻き状の腕のような特徴も示されており、わずか7億歳の宇宙に存在する銀河が、天の川銀河にすでに似た姿をしていたという。

さらに、初期宇宙においては、他にも回転円盤銀河が存在するかもしれないことが示されているという。宇宙が進化するスピードは、これまで考えられていたよりもずっと速かった可能性があるとする。

ちなみに、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡であれば、アルマ望遠鏡に匹敵する解像度で若い星からの光を観測できる可能性があり、同宇宙望遠鏡による最遠方の回転円盤銀河の追観測が期待されるとしている。
(波留久泉)



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