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『友近サスペンス劇場』驚異の2サス再現を成立させた“熱量” 予算は後回し「やりたい!気持ちが先走った」

マイナビニュース / 2024年10月10日 6時0分

熱量を持って参加したのは、キャストやスタッフ陣だけではない。地元・愛媛で友近を支える「友近後援会」の存在なくして、この作品は成立しなかった。

「(動画内の)『やすまるだし』のコマーシャルに出ている女性が私の学生時代の友人なんですが、彼女のお父さんが“友ちゃんが芸能人になってテレビに出たら、おっちゃんが人集めて後援会作ったるわ!”と言ってくれて、それから20年くらい、いろんな地元の人が参加してくれているんです。その会合で、今回の企画の話をして“ご協力してくださる方は手を挙げてくださったらうれしいです”とお願いしたら、撮影場所やエキストラの協力からスポンサー集めまでしてくれて! だから、愛媛でしかこの作品はできなかったと思います」(友近)

「私は全部こういう熱量のある仕事で、今やれているんです」という友近。「毎日現場に行くのにワクワクする仕事をやりたいと思ってこの世界に入ったのですが、それがこの5~6年で実現できてるかなという感じです。今回の現場だけじゃなくて、水谷千重子の現場も西尾一男の現場も、みんなに見てもらう“発表会”という感じですね」と充実の表情を見せる。

それは、自分の熱意が周囲に伝わることで実現できているようで、友近が「“もうやるんだ!”っていう時の友近の目は違う、とよく言われます(笑)」と明かすと、西井監督は「今回もまさにそうでした(笑)」と、うなずいた。

●2サスの魅力は「いい意味での違和感」
29歳の西井監督にとって、2時間サスペンスはリアルタイムで見た経験があまりなく、むしろ友近のパロディが入り口だった。それだけに、今回の制作にあたって過去作品を見てみると、「まさかあんなに毎回お決まりのパターンがあると思わなかったです。“本家はこれなんだ!”と、友近さんの追体験をしたような感じでした」と印象を語る。

その“お決まりのパターン”をふんだんに盛り込んだ今作。友近は「いい意味での違和感があるんですよね。“なんでそこでこの人がいつも事件見てるの!?”とか、“『何か分かったんですか?』と聞かれても『いや、何でもない』って……言うたらええやん!”とか、そういうシーンは今回自分で演じながら頭の中でツッコんでました。だから、みんなでツッコみながら見るのが面白いドラマなのかなと思いますね」と話し、各地で開催している上映イベントの意義を感じているようだ。

自分のやりたい夢がかなった気分だという友近。周囲からは「“やられた!”って悔しがる人もいたんです」といい、「実はみんな、口に出して言わないけど2時間サスペンスが好きで見てたんですよね。だから、先にやれたんだと思って、うれしかったです」と、“してやったり”の笑顔を見せた。

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