1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

バイクのクイズ 第19回 フロントフォークが付いてない! この不思議なリッターバイクの正体は?

マイナビニュース / 2024年10月21日 11時30分

このように「GTS1000」はハイテク満載のモデルでしたが、これはメインターゲットである欧州独特のバイク文化も関係しています。あちらでは大型ツアラーは高所得者層の乗り物で、長い休暇を利用してパートナーとタンデムで避暑地や別荘までツーリングするというニーズがありました。快適に長時間走行をするための最新装備はもちろんですが、環境に優しいクルマやバイクに乗ることは富裕層にとってステイタスでもあったからです。

日本国内でも「GTS1000」は逆輸入車として販売されましたが、当時のリッターバイクはレーサーレプリカや最高速度が300km/h近いスポーツ・ツアラーの登場で過激化した時代。そもそも本格的なヨーロピアン・ツアラーはマイナーカテゴリーであり、特殊なサスペンションによる操安性の違和感や、乾燥重量で約250kgという重さが日本のビッグバイク乗りには受け入れられませんでした。

「GTS1000」は欧州では1999年まで販売されましたが、2001年に登場した後継機「FJR1300」では一般的なテレスコピック式に戻り、唯一無二のフロントサスペンションは継承されずに消滅します。しかし、普通のバイクとは異なるフレームワークは欧米のカスタムビルダーにとって魅力的な素材であり、サイバーパンクアートのようにモディファイされた作品がたくさん生み出されています。

それでは、次回をお楽しみに!

津原リョウ 二輪・四輪、IT、家電などの商品企画や広告・デザイン全般に従事するクリエイター。エンジンOHからON/OFFサーキット走行、長距離キャンプツーリングまでバイク遊びは一通り経験し、1950年代のBMWから最新スポーツまで数多く試乗。印象的だったバイクは「MVアグスタ F4」と「Kawasaki KX500」。 この著者の記事一覧はこちら
(津原リョウ)



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください