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若者に人気のLG製品体験スペースに潜入。家電はAI技術でより便利に - LG韓国本社探訪記

マイナビニュース / 2024年10月15日 13時6分

AIで家電を「サービス化」、ThinQで高度なパーソナライズが可能に

LGエレクトロニクスは今回のグローバルプレスツアーで、AI技術を中心とした「スマート・ライフ・ソリューション・カンパニー」へ転換するという方針を改めて示しました。もともとLG製のデジタル家電は、同社のスマートホームプラットフォーム「ThinQ」に対応しており、対応家電をThinQアプリで制御できるようになっています。

9月にドイツ・ベルリンで開催された家電の総合展示会「IFA 2024」で同社は大規模なホームソリューションを展示しましたが、そのコアとなるのがAI技術です。LGがこれまで販売してきた5億台以上の家電やAIソリューション、ユーザーデータなどを集合した膨大な「実生活」のデータから、深いユーザー理解を基に、より快適な生活を送るためのAIサービスを、新たなビジネスモデルとして家電に導入するとしています。

2023年1月のCESでLGは、提供するAIを新たに「Affectionate Intelligence(愛あるインテリジェンス)」と再定義。AIがユーザー体験を引き上げ、家庭のような快適さを家の外でも提供すべく、モビリティや商業スペースなどを幅広く“ライフソリューション”と捉え、事業領域の拡大につなげるとしました。

Affectionate Intelligenceでは、そこに住む人間が手間をかけなくても自動で家電がやるべきことを代行してくれる体験を目指します。この中心に位置するのがLGのAI家電で、例えば冷蔵庫では、ユーザーの使用パターンをAIで学習し、使用回数が少ない夜間はコンプレッサーを制御して節電、使用回数が多い昼間は冷却性能を高めるといったような制御を自動で行います。

さらにIFA 2023でLGは、対応家電に新機能を追加できるThinQ UP 2.0を発表。より高度なパーソナライゼーションや機能追加が可能となるサービスで、サブスクリプション・オプションも用意しています。

Affectionate Intelligenceに対応している製品は、エアコン、洗濯機、乾燥機、Styler、空気清浄機、ロボット掃除機、冷蔵庫、電気レンジ、食器洗い機、浄水器、テレビなど多岐にわたっており、オンデバイスAIチップ「DQ-Cチップ」と専用の家電向けOSも2023年7月に発表。AIが組み込まれた家電を「AI to the Core」としてアピールするほか、今年のIFA 2024でLGは独自のAIエンジンを載せた音声操作対応の家庭用スマートハブ「ThinQ ON」(11月韓国発売、2025年以降欧米でも投入予定)も発表しました。

ThinQ ONは「ThinQ」をサポートするスマートIoT家電につなぐことでAI化できる(ThinQプラットフォームで制御できる)という面白い機能を備えています。

またThinQ ONでは、独自の生成AIソリューション「LG AI Brain」をベースとした最新AIエンジン「FURON(フューロン)」とMicrosoft AzureベースのChatGPTが、ユーザーとの自然言語会話に対応。それぞれが複雑に作用してユーザーからの声掛けに応答するそうです。今後、LGは「Affectionate Intelligence」を生成AIベースのサービスに進化させ、スマートホームにとどまらず、モビリティやオンラインを含むさまざまな分野や空間に広げていくとしています。
(村田奏子)



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