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AI×メタバースで現場作業者の支援を実現する日立製作所 - CEATEC 2024

マイナビニュース / 2024年10月17日 8時0分

○地中のインフラ管理DXに貢献する2つのソリューション

また日立ブースでは、地中に埋設されたインフラの管理を効率化する2つのソリューションも紹介された。
○地中埋設管を3次元で見える化する「地中可視化サービス」

その1つは、地中のレーダー探査と高度画像解析を組み合わせて地中の埋設物情報を可視化するサービス。日立は高度画像解析技術を有しており、地中レーダー探査を担う応用地質と協業することで、地中可視化サービスを実現しているとする。

現在、地中の埋設管については情報量が少ないケースが多く、下水管やガス管などさまざまな配管が埋まっている中、図面上の位置と実際の埋設位置がずれているために無駄な試掘作業を要したり、図面から想定された深さと実際の位置が異なるために損傷事故が発生したりと、多くの課題が生じているという。

そうした中で地中可視化サービスでは、2種類のレーダー探査装置(車両型・手押し型)を地上で走らせることで、地中の埋設物の位置を高精度に測位することが可能。その測位情報は、日立の技術によって空洞などと共に位置情報として判別され、プラットフォーム上で広域にわたって閲覧できる形に変換されるという。また3次元のCADファイルとしても出力でき、地上からの深度や配管同士の位置関係などを、直感的に確認できるとする。

○水道管の漏水点検デジタル化へセンサを独自開発

さらに水道管に特化したサービスとして紹介されているのが、漏水監視サービスだ。これは、現在は人手による作業が主流となっている地中水道管の漏水について、監視センサを用いて早期発見に貢献するもの。監視センサは日立が独自に開発したものだといい、低消費電力であることから3~5年にわたって継続的に漏水監視を行えるという。

従来の検査方式では、3~5年に1回程度、作業員が水道管の制水弁などを回って音調調査を行っていたとのこと。しかし定量的な調査ではなく属人化している上、数年に1度の検査では漏水の発生を見逃すリスクも高く、人手不足なども相まってDXが求められている。

日立のサービスでは、制水弁の中にセンサを設置することでモニタリングが可能。独自のアルゴリズムによって漏水の判別を行うといい、漏水を見逃すリスクを低減できるとする。またセンサの設置方法が簡単であるため、導入へのリードタイムが短く、段階的なエリア拡張もできるなど、さまざまなメリットを提供できるとした。
○AIを活用し社会課題解決にアプローチする日立製作所

また日立ブース内では、ヤングケアラーや8050問題などといった社会課題の解決に寄与する、AIを活用した相談支援ソリューションや、今後さらなる発展が期待されるドローンなどの経路管理に役立つモビリティ管制基盤「Digital Road」なども紹介。併せて、開催まで半年を切った「大阪・関西万博」のブース模型なども展示された。
(鶴海大輔)



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