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カギはエアコン? 灼熱の国・日本でキャンピングカーのトレンドに変化の兆し

マイナビニュース / 2024年10月24日 11時30分

画像提供:マイナビニュース

キャンピングカーのベース車両として人気のクルマといえばトヨタ自動車「ハイエース」や日産自動車「キャラバン」などの商用バンだが、今後はステーションワゴン系(乗用車のミニバンを含む)の人気が上がっていく? その理由はエアコンにあり? キャンピングカービルダーに業界のトレンドを聞いてみた。

乗用車の高い安全性がニーズにマッチ

まず、キャンピングカーのトレンドに地域による違いはあるのだろうか。横浜でキャンピングカーの販売や修理などを手掛けるロッキー2の担当者はこう語る。

「道が狭くて混雑することから、コンパクトなクルマを希望されるお客様が多いです。要するに普段使いできて、なおかつ利便性の高いクルマですね。その結果として、ステーションワゴンがベースのクルマが求められているというところはあると思います」(以下、カッコ内はロッキー2担当者)

客層によって求めるキャンピングカーの在り方も違ってくる。ロッキー2の場合は50~60代の子育てがひと段落した世代や30~40代の比較的若い女性が購入するケースも少なくないそうだが、ここにも乗用系のクルマが人気になっている秘密がある。

「当店のような購入者層になると、やはり安全性が強く求められます。例えばステップワゴン(ホンダのミニバン)をベースにしたキャンピングカーの場合、前車追従走行(ACC)などが使えるホンダセンシングが搭載されていて、走行安全性能がすごく高いんです。商用車もブレーキアシストなどは付いていますが、やはり乗用車レベルの安全性能は魅力的ですね」
ルーフエアコンの登場で今後はステーションワゴン系の人気が上昇?

ステーションワゴン系のキャンピングカーには、エアコンを取り付けるのが難しいというデメリットがあった。

「近年はずっと猛暑が続いていることもあり、キャンピングカーにエアコンを希望されるお客様は圧倒的に多いです。でも、エアコンを取り付けるには室外機を設置しなければいけません。キャブコンであれば取り付けるところはいくらでもありますが、ステーションワゴン系の場合は取り付けることができませんでした」

しかし、近年登場した「ルーフエアコン」によって状況は変わりつつあるという。

ルーフエアコンは室内機と室外機が一体型になったタイプ。文字通り天井に取り付けるエアコンであるため、スペースを取らないところもメリットだ。

ロッキー2のステップワゴン MVはサブバッテリーとして200Ahのリチウムイオンバッテリーを搭載しているため、エンジン停止時でもエアコンを5~6時間ほど使用できるという。

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