世界で評価される国産ウイスキー、サントリーのただならぬ"つくり込み"へのこだわり
マイナビニュース / 2024年10月18日 15時18分
「角ハイボールの日」である10月8日、「サントリーウイスキー『美味品質』の取り組み」に関する説明会が、サントリーホールで開催された。本会にはサントリーの常務執行役員スピリッツ本部長・森本昌紀氏と、ブレンダー室長の明星嘉夫氏が登壇。100年以上にわたり、美味品質を追求してきたサントリーウイスキーの歩みを振り返った。
○活況の様相を呈するジャパニーズウイスキー
10月8日の「角ハイボールの日」に合わせて実施された今回の説明会。冒頭、森本氏からは直近の国内のウイスキー市場とサントリーの実績について語られた。
「本年1〜9月の販売実績として、缶を含むウイスキー類の市場対前年で110%、当社対前年では111%となっています(出荷金額ベース)。国内のウイスキー市場は引き続き堅調と見ており、当社は市場全体を牽引することができました。下期も引き続き、多彩なブランドのポートフォリオを活用し、ハイボールを中心とした需要創造、商品価値と品質の向上に取り組んでいきます」
1923年に山崎蒸溜所を建設し、ウイスキーづくりに着手したサントリーは、1968年に世界でも稀な蒸溜施設「パイロットディスティラリー」を設立。1980年代には山崎/白州の蒸溜所の大改修を行い、その後の「山崎」「白州」「響」といった商品群の国際的評価の高まりにつながっている。
昨年の世界的な種類コンペティション「ISC(インターナショナルスピリッツチャレンジ)」では、「山崎25年」が全部門の中から傑出した製品1品のみに授与される「シュプリーム チャンピオン スピリット」を獲得した。
「ジャパニーズウイスキーに対する世界中のお客様からの期待も高まっています。世界5大ウイスキーすべての世界の販売数量のグラフでは、ジャパニーズウイスキー規格を含む国産ウイスキーの数量は10年間で約2倍に成長しました。国内のウイスキー蒸溜所の数は直近10年間で約8倍と、まさに活況を呈しています」
山崎・白州の両蒸溜所では昨年、さらなる品質向上に向けた改修を実施。日本洋酒酒造組合が制定したジャパニーズウイスキーの表示基準が本年4月より施行となり、今年のISCでは「ジャパニーズウイスキー部門」にこの定義が新たに条件として設定された。
「本年度『ISC2024』では「山崎12年」がジャパニーズウイスキー部門の最高賞『トロフィー』の受賞に加え、全部門の中から傑出した1品に授与される『シュプリーム チャンピオン スピリット』を受賞しました。本コンペにエントリーした全商品の頂点、まさにベスト・オブ・ベストの評価を、山崎12年が2003年に金賞を初受賞してから20年、山崎ブランドの発売から40年という節目に得られ、たいへん光栄に思っております」
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