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櫻井翔の政治家を上回るハマリ役は『家族ゲーム』の家庭教師 リメイクが続く今こそ見てほしい理由

マイナビニュース / 2024年10月23日 11時0分

そして、終盤の壮絶な回想シーンにおける演技の爆発力は必見。あんなに憎たらしくて狂っていたのに、吉本に感情移入させられてしまう。櫻井にとってまさに一世一代の熱演だった。鹿賀丈史、松田優作、長渕剛が演じてきた名作のリメイクだけに視聴者の目はシビアだったが、そんな高いハードルを見事に乗り越えたと言っていいのではないか。

近年、『悪女(わる) ~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~』(日テレ)、『クロサギ』(TBS)、『パパとムスメの7日間』(TBS)、『南くんが恋人!?』(テレ朝)、広義では『Believe-君にかける橋-』(テレ朝)なども含め、多くのリメイク作が放送されている。そんな背景があるだけに、あらためて櫻井主演の『家族ゲーム』に注目したくなってしまう。

●『ミタ』以降、謎多き主人公が続出
櫻井主演の『家族ゲーム』が放送された2013年の春クールには、吉本以外にもミステリアスな主人公がそろっていた。

『雲の階段』(日テレ)は、離島から上京して玉の輿に乗った無免許医・相川三郎(長谷川博己)。『潜入探偵トカゲ』(TBS)は、心を閉ざした元刑事の探偵・綾部透(松田翔太)。『TAKE FIVE~俺たちは愛を盗めるか~』(TBS)は、心理学の大学教授であり窃盗団リーダーの帆村正義(唐沢寿明)。『お天気お姉さん』(テレ朝)は、無愛想な黒装束の気象予報士・安部晴子(武井咲)。『35歳の高校生』(日テレ)は、謎多き35歳の編入生・馬場亜矢子(米倉涼子)。

主要作だけでこれだけのミステリアスな主人公が勢ぞろい。当時は2011年末に放送され、記録的ヒット作となった『家政婦のミタ』(日テレ)の主人公・三田灯(松嶋菜々子)を踏襲するようなキャラクター設定が増えていた。

多くの作品が「暗い過去を持ち、謎が多い設定や型破りな言動で視聴者を引きつけ、高視聴率を狙う」という戦略を採用。その点、『家族ゲーム』は名作のリメイクだったが、28年の時を経ていたため、過去作を見たことがない人も多く、櫻井が演じる意外性もあって十分にミステリアスな主人公として成立していた。

また、朝ドラ、日曜劇場で連続主演を務めるなど今をときめく神木隆之介は、当作における“セカンド主人公”と言っていいだろう。演じた慎一は「進学校に通う家族思いの優等生」と思われているが、実はストレスから万引きや迷惑行為を行うなどの二面性を持ち、吉本から沼田家で最も危うい人物とみなされていた。

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