退職者が直近1年で増加した企業は6割、大企業では7割超と顕著に - 最も問題視されている退職者層は?

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ビズリーチは10月22日、企業における退職者状況に関する調査の結果を発表した。調査は2024年5月29日～6月7日、ビズリーチまたはHRMOSシリーズを利用する企業の経営層、人事担当者548名を対象に行われた。
○直近1年で退職者が増加していると実感する企業が増加

直近1年で退職者が増えていると回答した企業は58.8%となった。企業規模別に見ると、従業員数が多い企業ほど「増えている」という回答の割合が高く、従業員数3,000名以上の企業では73.3%だった。一社で勤め上げることが一般的で、退職者が少ない傾向にある大企業の方が、より退職者の増加を実感していることが推測される。

また、増加している退職者層についても企業規模によって差が見られる。従業員数200名未満の企業では、増加を感じる退職者層にばらつきがある一方で、従業員数3,000名以上の大企業では、「入社5～10年目の新卒入社者(63.6%)」「管理職・役職者(18.2%)」が、その他の規模の企業に比べて多い傾向が見られた。

○企業が問題視している退職者層は「入社5～10年の新卒入社者」である中堅社員

次に、最も問題視している退職者層をたずねたところ、従業員数200名以上の規模の企業において「入社5～10年の新卒入社者」が突出する結果となった。また、退職の理由をたずねたところ、最も問題視している退職者層を「入社5～10年の新卒入社者」と回答した企業では、「従業員個人のキャリアの将来性(59.3%)」が最も多く、2位の「給与・賞与(46.2%)」に比べて10ポイント以上高い結果となった。これは、個人のキャリア自律が進むなか、新卒入社の社員が企業で一通りの経験を積んだ後、30歳前後の中堅社員となった頃に、社外に新たなスキル・経験を求める傾向にあることを示唆する結果といえる。
（Yumi's life）