完全ワイヤレスイヤホンがバッテリー切れ...iPhoneからおすそ分けできる? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

画像提供：マイナビニュース

完全ワイヤレスイヤホンといえば、充電ケースにバッテリーが内蔵され、そこに格納することでイヤホン本体のチャージを行うスタイルのデジタルガジェットです。充電ケースはUSBまたはワイヤレス(Qi)でチャージを行いますが、よく持ち歩くだけにバッテリー切れを起こしがちですよね。

iPhone 15シリーズ以降のUSB-Cポートは、最大4.5W(5V/0.9A)の出力に対応しています。だから、完全ワイヤレスイヤホンの充電ケースをUSBケーブルで接続すれば、iPhoneの電力を"おすそ分け"することができます。

ただし、"おすそ分け"にはいくつかの条件があります。ひとつは、チャージはバッテリー残量の多いほうから少ないほうへの一方通行になること。完全ワイヤレスイヤホンの充電ケースに内蔵されたバッテリーの容量はiPhoneの数分の1程度と少なく、充電ケースの電力がかえって減ってしまう可能性は低いものの、iPhoneのバッテリー残量がごくわずかなときは注意が必要です。

チャージが自動停止されないことにも要注意です。もし完全ワイヤレスイヤホンの充電ケースのバッテリー容量が大きい場合、iPhoneのバッテリー残量が尽きるまでチャージが続く可能性があるからです。ある程度"おすそ分け"できたと判断できたら、ケーブルを抜いてチャージを完了しましょう。

なお、USB接続をサポートしたヘッドホン(USB DAC内蔵型)は、iPhoneと接続することで音楽再生が可能になります。そのとき、ヘッドホン内蔵バッテリーのチャージも行われると、iPhoneのバッテリー消費ペースが早まることになるので注意しましょう。

海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら
（海上忍）