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NTTデータ×オラクル、日本でのソブリン要件対応クラウドサービス強化に向け協業

マイナビニュース / 2024年10月24日 10時16分

画像提供:マイナビニュース

NTTデータとオラクル・コーポレーションは10月23日、日本の企業および団体へのソブリン要件に対応するクラウドサービスを強化するための協業を発表した。

NTTデータは「Oracle Alloy」を自社のデータセンター内に導入し、高セキュア・高SLA対応のクラウド・サービス「OpenCanvas」を拡張してデータ主権要件への対応を強化。「Oracle Alloy」の導入により、NTTデータの運用管理のもと、日本国内にデータを保持しながら、生成AI機能を含む150以上 の「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」サービスを順次提供していく計画だ。

また、「Oracle Alloy」を活用して拡張された「OpenCanvas」を、2025年に東日本、2027年に西日本の2つのデータセンターで提供開始する。さらに、2030年までに1,000億円の売上を目指し、日本国内での展開後には、グローバルビジネスの拡大も視野に入れているという。

オラクルは、AIと150以上のクラウドサービスを専用クラウド、パブリック・クラウド、ハイブリッド・クラウドの各環境を介し、世界中で提供している。2024年4月、日本でのクラウドとAIインフラストラクチャの需要拡大に対応するため、今後10年間で80億ドル以上を投資する計画を発表した。この計画のもと、「Oracle Alloy」などの国内運用チームを強化しており、今回の協業においてもNTTデータの「Oracle Alloy」導入、運用を国内で支援していくという。

NTTグループは、全世界約30都市で120棟のデータセンターを運用。ミッションクリティカルなシステムの確実な運用・管理を行いながら、先進技術を活用したサービスで企業のデジタル・トランスフォーメーションを支援している。

NTTデータは、データセンター戦略としてAI活用支援のための設備強化と、ソブリンニーズ対応サービスを強化する。その一環として今回、「Oracle Alloy」の導入による「OpenCanvas」の機能強化を実施する。これにより、データ主権が担保された「OpenCanvas」の環境で、新規サービスを迅速に構築し、OCIの最新サービスを利用可能。これにより、金融や公共などの業界で、機密性の高いデータやシステムのクラウド移行を促進するとしている。

今後、NTTグループは、IOWN構想や独自の大規模言語モデル「tsuzumi」を活用し、日本の顧客のクラウドやAI利用を含む多様なニーズに応えるため、さらなるサービス強化を検討していく計画だ。
(早川厚志)

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