1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

推定4.5億円の「ルビーの靴」も出品!? ヘリテージ・オークションズが日本に本格参入する理由とは

マイナビニュース / 2024年10月24日 10時34分

「たとえば商品をオークションに出品したことを新聞広告を使って告知する、あるいはショーに展示するなどして、世界中にプロモーションすることだって可能です」(松本氏)

「過去には、ポケモンのリザードンのトレーディングカードが約4,350万円で落札されました(2023年12月)。ゲームボーイのポケモン赤の未開封ソフトは約706万円の値がつき(2024年5月)、『となりのトトロ』の背景付き制作セルは約799万円で落札されています(2021年6月)。日本で生まれたアイテムの数々が、海外のコレクターに認められていることがお分かりいただけると思います」(松本氏)

松本氏によれば、日本ではコレクターの高齢化も特徴のひとつだという。

「ご高齢の方が大きなコレクションを手放すとき、その商品群を取り扱える規模のオークションハウスが必要です。コレクターさんは、商品を大事にしてくれる人に譲りたいと思っています。そこでヘリテージ東京オフィスが受け皿になれるのではないか、と考えています」(松本氏)

松本市は、オークションに出品を検討するときは気軽にヘリテージ・オークションズ・ジャパンのオフィスに連絡してもらえたら、と呼びかけた。
○「ルビーの靴」の行方は?

ハリウッド不朽の名作『オズの魔法使』(The Wizard of Oz)内で登場する「ルビーの靴」がメディアに初披露。映画の中で、俳優のジュディ・ガーランドが扮する主人公のドロシーが履いた実物だ。同氏のサインも確認できる。

この靴をめぐっては2005年に大きな事件が起きている。というのも「ジュディ・ガーランド博物館」に展示中、なんと盗難が発生したのだ。100万USドルの賞金がかけられ、FBIが捜査に協力したものの、13年間も見つからなかったという。その後、2018年に発見されると、2024年2月に所有者のマイケル・ショー氏に返還された。

今回の発表会には、そのマイケル氏も特別ゲストとして招かれた。マイケル氏は12月7日に開催されるオークションに「ルビーの靴」を出品する意向を示しており、想定落札価格は約4.5億円と見込まれている。

マイケル氏は、出品の背景について次のように説明する。

「ずっと大事にしてきた『ルビーの靴』が盗難に遭い、当時、とても悲しい気持ちでした。だからFBIが発見してくれたときは、本当にうれしかった。いまこうして手元に戻りましたが、この靴をこの先、どうしたら良いものか―――。思案していたときにヘリテージ・オークションズと話す機会があり、次の世代に引き継ぐのが最善の策だと考えました」(マイケル氏)

「ルビーの靴」がオークションに登場する前に、世界中の都市で展示することも決まった。日本では10月28日から11月3日まで、東京・銀座三越の本館1階にて「ヘリテージ・オークションズ『ルビーの靴』展」を開催する。入場は無料。会場では「ルビーの靴」のほか、映画『オズの魔法使』の中で“西の悪い魔女”が身に着けた「魔女の帽子」も展示される。

近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら
(近藤謙太郎)



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください