1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. パソコン

GPU裏の小さいパーツを村田製作所が集積・外付けGPUで画像処理するLumixなどいろいろ見てきた【CEATEC 2024】

マイナビニュース / 2024年10月24日 15時11分

ガラス繊維やカーボンファイバーでの強化と異なり、すべてポリプロピレン樹脂なので熱で溶かすだけでポリプロピレン樹脂として再利用できるというもので、強度もさることながら繊維強化プラスチックらしい意匠性も加わっていました。

kinariは最大85%のセルロースを含む植物ベースの高機能素材です。セルロース繊維につなぎとしてプラスチックをいれており、従来通りのプラスチックの射出成型によって自由な形を作ることができます。セルロースの素材も間伐材だけでなく、竹、トウモロコシ、コーヒーかすなど、従来では原材料として利用できないものを資源として利用可能。今後はつなぎとなるプラスチックのバイオプラや生分解性プラに変更する予定となっています。

一方、繊維質が入っているため流動性が低く、現在は55%までの混入までの成型可能な商品化が行われており、70%の成型実験が行われています(先日、産総研の特別公開2024に行ってきましたが、ここでも同様の研究が行われており「100%は流動性が悪く、こうなってしまう」というサンプルを見せていただきました。産総研の方は木材の持つ成分としてセルロースだけでなく、ヘミセルロースやリグニンも余すところなく活用したいと研究者的な説明を受けました)。

地道な研究が進む超電導量子コンピューター

量子コンピューターも現在開発が進む技術です。国産技術では、今のところ64bitの量子ビットを扱う超電導量子コンピューターが開発されていますが、実用性のためには現在のところ100万bitの安定した量子ビットが必要と言われています。超電導量子ビットのコントロールと読み出しにはマイクロ波を使っており、現在の64bitでもかなりの配線がある画像を見たこともある方も多いと思います。

CEATECではNECや産総研が共同で開発している1000量子bit級の量子コンピューターのモックアップを展示していました。増えた量子ビットのコントロールを超低温の冷凍キャビネットの外からだけではなく、冷凍キャビネットの中でも高温の4K(-269℃)のゾーンで動作する制御回路で行い、0.01K(-273.05℃)の超電導チップまでの配線距離を大きく減らしています。また、単線の同軸ケーブルではなく、フラットケーブルを使っていました。

学生やお子さん連れも

CEATECは以前は土曜日までの開催で学生や家族連れも参加していましたが、一方で出展企業の負担もあることから、土曜日の開催は2015年で終了。2016年からはCPS/IoT Exhibitionとして、金曜日までの開催に変わってしまいました。「熱意のある学生ならば平日でも来場する」というのが当時の質疑応答の回答で、少々気になっていたのですが、今年は学生だけでなく家族連れの姿も平日に見る事ができました(画像は会期三日目の木曜日のもの)。

また、一昨年からJEITAが学生優先の展示「半導体産業人生ゲーム」を行っており、今年も半導体産業に興味を持つ学生にアピールしていました(毎年気づくのが遅れており、体験できていません)。
(小林哲雄)



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください