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ラボDXにハード・ソフト両面で取り組むアジレントが新製品を公開 - JASIS 2024

マイナビニュース / 2024年10月24日 14時41分

画像提供:マイナビニュース

2024年9月4日から6日まで、最先端科学・分析システム&ソリューション展「JASIS 2024」が幕張メッセにて開催された。その中でアジレント・テクノロジーは、未だ課題が残されている“ラボのデジタルトランスフォーメーション(DX)”にアプローチする製品を数多く紹介。また新たに開発された新製品も紹介し、ワークフロー効率化に向けた手段を提案した。

○遅れがちな“ラボのDX” - 信頼性を向上させるデータ連携

今回の出展でアジレントが中心テーマに据えたのは、同社が近年特に力を入れている“ラボのDX”だ。

企業や業界にはよるものの、デジタル化の波からは取り残される傾向にある“ラボ”。特に日本国内ではデータ管理のサイロ化が顕著で、紙を介したやりとりが未だに主流となっている場合も少なくないという。そのため共有の際の手間がかかる上、データの改ざんや漏洩に対するリスクが残されるなど、実験結果の信頼性が脅かされている。

そこでアジレントは、機器の連係によるラボ全体でのデータガバナンスの重要性を訴え、その実現に貢献するソリューションを提供している。同社が提供するソフトウェア製品群「OpenLab」を構成する科学データ管理システム(SDMS)「OpenLab ECM XT」は、アジレント製の分析機器はもちろん、他社の測定器やシステムから生成されるデータをクラウド上またはオンプレミス形式で一元管理するもの。担当者によると、同システムを導入してもユーザーによるオペレーションに変更が加わることはなく、多くの機器を介したデータを人手を介さず集約できるといい、これによりデータ改ざんやミスによる書き換えを防止できるとしている。
○装置予約やサンプル管理を集約する新ソフトウェアも紹介

そして同社は9月、ラボのオペレーション管理を効率化するSaaSベースのツール「Agilent CrossLab iLabソフトウェア」の日本市場への提供を本格的に開始した。同ツールは、ラボ内のさまざまな装置に関する情報を集約し利用予約などを並行管理するもので、現在は手書き入力やExcel管理などが主流になっている装置管理のDXに貢献するとのこと。また機器ごとやユーザーごとに使用時間を可視化したレポートも簡単に出力可能で、ラボ運営の効率化が期待できるとする。

またアジレントの担当者は、ラボでの利用に特化したiLabソフトウェアの強みとして、さまざまな拡張機能ラインナップを挙げる。測定で必要な消耗品やサンプルの管理、さらにはプロジェクト管理に役立つツールも用意されており、これらはアドオンモジュールとして追加が可能であるため、それぞれのラボに合わせて最適な形で導入できるとする。なお、全世界170以上の企業・施設での導入実績がある同ソフトウェアは英語環境を想定したUI(ユーザーインタフェース)であるものの、ブラウザの自動翻訳機能を用いることで十分に運用が可能だとしている。
○ワークフロー効率化に貢献する3つの新製品

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