滋賀県がサステナブルツーリズムの実現に向けEV優遇施策を発表 - 日産が協力
マイナビニュース / 2024年10月25日 8時0分
滋賀県、公益社団法人びわこビジターズビューロー、日産自動車は10月23日、滋賀県で実施している観光キャンペーン「いこうぜ♪滋賀・びわ湖」と連携した電気自動車(EV)優遇施策を開始した。EVでびわ湖周辺の道の駅、飲食店、宿泊施設やレジャー施設などに訪れた際、特別な「おもてなし」を受けられる。
○びわ湖をEVでドライブすると?
日産は2020年、滋賀県と脱炭素社会実現に向けた「包括連携協定」を締結。県内の販売会社である滋賀日産自動車、日産プリンス滋賀販売と協力し、EV利用を促進することでびわ湖をはじめとする豊かな自然環境を守りながら滋賀県の魅力をPRしている。
EV利用者は対象施設でEV利用証明書を提示すると、割引やプレゼントなどの「おもてなし」が受けられる。また、Nissan Connect EVアプリの利用者はEV利用証明として「ブルー・スイッチカード」の提示で同サービスを受けることが可能だ。
滋賀県では「シガリズム観光振興ビジョン」にもとづき、琵琶湖をはじめとする豊かな自然や歴史・文化、人々の暮らしなどをより深く体験・体感できるツーリズムを「シガリズム」として推進。また、持続可能な観光(サステナブルツーリズム)の実現に向け、EVの導入やEV充電スタンドの整備など、CO2ネットゼロ社会の実現に資する観光事業者などの取り組みを促進している。
公益社団法人びわこビジターズビューローは県内の観光、物産事業の振興や地域の活性化を図り、県民生活、文化の向上、産業経済の振興発展および国際親善に寄与することを目的とし、観光プロモーションや誘客、物産振興事業を行っている。
日産は2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表し、EV普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいる。これまで培ってきたEVに関するノウハウやネットワークをいかし、エネルギーマネジメント、サーキュラーエコノミー、サステナブルツーリズム、地域交通、次世代教育を通じ、脱炭素化、強靭化(災害対策)の実現を目指し、国内の販売会社と共に推進している。
EVを観光地で優遇する施策は、2021年3月熊本県阿蘇市での開始を皮切りに、2022年9月長崎県佐世保市、2023年10月一般社団法人日本観光自動車道協会に属する全国18の観光自動車道路、2024年1月には千葉県南房総エリアと神奈川県相模原市へと取り組みが拡大している。
さらに2024年8月からは、日本旅行ら14社と共に環境配慮型の旅を推進する新組織「GREEN JOURNEY推進委員会」を立ち上げ、EVを活用した新たな旅行体験を提案している。
(エボル)
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