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ランクル250は最上級グレードを選ぶべき? 試乗で確認

マイナビニュース / 2024年11月4日 11時30分

画像提供:マイナビニュース

トヨタ自動車の「ランドクルーザープラド」が15年ぶりにフルモデルチェンジを果たし、「ランドクルーザー250」として生まれ変わった。同社によれば「原点回帰」と「生活実用」を掲げて作り上げた「ランクルシリーズの中核モデル」とのことだが、その完成度は。最上位グレード「ZX」で走りと使い勝手を確かめた。個人的なおすすめのグレードも紹介しよう。

エクステリアは「原点回帰」で走りは「進化」

まず、第一印象として大柄なボディに驚いた。ボディサイズはプラドとさほど変わらないものの、全体的に水平基調になった部分が多いからか、ずいぶんと大きく感じる。

エクステリアデザインは一見するとゴツゴツしていそうだが、クルマを一周してじっくり眺めると、角が面取りされていて造形は意外と滑らか。クラシカルなフロントフェイスがいいアクセントになっている。デザインだけ見ても、新しさ=進化と懐かしさ=原点回帰がうまく融合している印象だ。20インチ(ZXのみ)のタイヤも迫力満点!

運転席に座ると視界はなかなか良好。車内は質感が高い。以前、新型の「ランドクルーザー70」に試乗したが、それとはまったくキャラクターが異なる。

例えばセンターコンソールの各種スイッチ類は、見た目も押した感触も安っぽくない。安価なクルマだと、スイッチを押したときにプラスチックの薄っぺらさ、安っぽさを感じることがある。ランクル70はよくいえばレトロだったが、若干の安っぽさを感じた。ランクル250のスイッチ類もほとんどがプラスチックではあるものの、質感は高い。車内が「高級感」でまとめられていて、「いいクルマ」に乗り込んだという気持ちにさせてくれる。もちろんシートの座り心地も極上だ。

エンジンを始動すると、2.8Lの直列4気筒ディーゼルエンジンが唸りを上げる。動力性能は最高出力204PS、最大トルク500Nm。アクセルを踏むとディーゼル特有の振動とともに滑らかに走り出し、踏み込めば一気に加速して、カラダがシートにグッと押し付けられた。

パワフルなランクル250だが、日常生活での使い勝手を検証するため、オンロードを中心に走ることにした。

まず手始めに、丘の上に向かう途中にある坂がきつい住宅街に入ってみると、パワフルなトルクのおかげで低回転のままスムーズに走り抜けることができた。坂の途中の赤信号で停止し、青信号になって走り出す際も、車両重量が2,410kgもあるとは思えないほど軽々と坂を駆け上がっていく。エンジン音やロードノイズはそれなりに聞こえてくるが、ディーゼルということを考えれば抑えられている方だ。

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