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自覚症状がほとんどない? 知っておきたい糖尿病の初期症状

マイナビニュース / 2024年11月1日 10時0分

・やたらとのどが渇き、尿が多くなる
・疲れやすく、だるくて動けなくなることがある
・たくさん食べているのに体重が減る

また、血糖値が高い状態が長期間続いたことにより合併症が進行すると、以下のような症状が起こることがあります。

・目がかすんだり、視力が落ちたりする
・手足にしびれや痛みがある
・立ちくらみを起こしやすい
・足がむくむ
・感染症にかかりやすくなる
○■糖尿病にならないための生活習慣

「生活習慣病」と呼ばれるだけあって、糖尿病を予防するには日頃の生活習慣を整えることが一番。食生活の乱れや喫煙、過度の飲酒、睡眠不足、運動不足、ストレスなどが糖尿病のリスクを上昇させるため、生活習慣全般を見直すことが大切です。具体的には次のことを意識するといいでしょう。

・主食、主菜、副菜を揃えて、栄養バランスの取れた食事を摂る
・よく噛んでゆっくり食べる
・野菜から先に食べ、腹8分目を意識する
・夜遅い時間や寝る前には食べない
・飲酒は適量を守る
・喫煙者は禁煙する
・ウォーキングやジョギング、水泳、筋トレなどの運動を習慣にする
・適正体重を保つ(BMI25未満を維持)
・入浴や趣味の時間などでストレスを上手に発散する
・十分な睡眠を取る
○■自覚症状が現れにくい病気だが、早期発見するためにはどうすればよい?

すでに述べた通り、初期段階ではほとんど自覚症状がなく、密かに進行していくのが糖尿病の恐ろしいところ。糖尿病を早期発見するには、定期的に健康診断を受けて血糖値をチェックすることが大切です。

2型糖尿病の場合、ある日突然高血糖になるわけではなく、じわじわと血糖値が上がっていくため、定期的な血液検査で血糖値とHbA1cを調べることが糖尿病の早期発見につながります。

糖尿病は予防と早期発見が肝心。糖尿病のかかりやすさには遺伝的な要因もありますが、血縁者に糖尿病の人がいても、日頃の生活習慣を整えることで糖尿病の発症リスクを下げることができます。生活習慣の見直しと定期的な健康診断で、健康維持に努めましょう。

最後に糖尿病の予防方法に関して、内分泌・糖尿病内科の専門医に聞いてみました。

ここでは大多数を占める2型糖尿病について述べさせていただきます。2型糖尿病は遺伝的な要素と環境要因がともに関与して発症します。環境要因とは食べ過ぎ、運動不足、肥満、喫煙、睡眠不足といった生活習慣が主です。最近の我が国の傾向として、男性を中心とした肥満割合増加に伴う糖尿病発症が増えてきています。肥満傾向(BMI25以上)の方はまずは糖尿病改善効果が示されている-3%程の減量を初期目標にしていただければと思います。

一方でやせすぎ(BMI18.5未満)も糖尿病発症につながる可能性が言われています。個々に合った生活習慣の見直しをしましょう。急激な食事制限や過度な運動は却って体調悪化や怪我、継続困難の要因となりますので注意しましょう。まとまった運動の時間が取れない方は一日の歩数を今より10%増やすなどでも良いです。継続できる内容から開始し、習慣化していきましょう。

○伏見 宣俊(ふしみ のぶとし)先生

一宮西病院 内分泌・糖尿病内科/部長
資格:日本糖尿病学会 糖尿病専門医、日本内科学会 総合内科専門医、日本消化器病学会 消化器病専門医
(春奈)



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