エアコン暖房を使い始める前にやっておきたい点検・掃除ポイントを三菱電機が解説
マイナビニュース / 2024年10月31日 10時58分
三菱電機が、本格的な冬を迎える前にやっておきたい「エアコンの冬支度」として、エアコンの点検方法と掃除方法について紹介している。
同社では10月4日〜10月6日、30〜50代の男女600名(東京・大阪在住)を対象にインターネット調査を実施。冬前のエアコン点検を行っているか尋ねたところ、 63.8%が「毎年行っていない」と回答した。実施しない理由は「面倒だから」(56.1%)が最も多く、次いで「やり方がわからないから」(27.9%)、「必要性を感じないから」(12.8%)と続いた。
エアコン暖房使用時に、不具合を経験したことはあるか聞くと、50.3%が「ある」と答えた。不具合の中で最も多かったのが「不快なニオイがした」(89.4%)で、「暖房の効きが悪い・温度が上がらないと感じた」(59.6%)が続いた。
三菱電機 霧ヶ峰の利用データによると、今夏のエアコンの平均稼働時間は昨年に次いで過去2番目に長かったという。夏にエアコンを使用するほどエアコン内部に汚れが溜まり、そのままの状態で秋のエアコンを使用しない時期に入ると、エアコン内部にカビが繁殖して「不快なニオイ」の原因になる。
同社の空調冷熱システム事業部・久田優美氏は、「夏に酷使したエアコンをきちんと点検し、本格的な暖房シーズンを迎える前準備をしておきましょう」とアドバイス。エアコンの点検は、冬より前の比較的室温・外気温ともに穏やかな時期の方が、エアコンへの急激な負荷が減り、故障のリスクも少なくなるという。
実施前は、室外機の周囲に物を置いていないか、電源プラグにキズがあったり、ほこりが付いていないかなどをチェックする。
運転モードを「暖房」にして、設定温度を「設定できる最高温度」にし、温風になってから10分運転する。温風がきちんと出ているか、異常を示すランプがついていないかを確認。さらに30分程度運転し、異音や異臭がないか、水漏れが発生していないかをチェックする。
久田氏によると、暖房使用時の不具合で最も多い「不快なニオイ」の原因は、繫殖した「カビ」の可能性が高いという。特にカビが発生しやすい場所は、エアコン内部熱交換器ファン、通風路とフラップで、そのうちフラップの掃除だけが自分で掃除できるとのこと。
フラップは電源プラグをコンセントから抜き、雑巾に台所用中性洗剤を溶かしたぬるま湯を染み込ませ、汚れを拭き取る。「市販の洗浄スプレー等を使用することは控えてください。誤ってエアコンの基板部分に液体をかけてしまうと、エアコンがショートして故障したり、最悪の場合発火のリスクもあります」(久田氏)。
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