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クルマのクイズ 第36回 日産「GT-R」のエンジンを組み上げる職人さん、何て呼ぶ?

マイナビニュース / 2024年11月5日 11時30分

画像提供:マイナビニュース


日本を代表するスーパースポーツカー「GT-R」は、今や世界的な人気車であり、現行型からは本格的な輸出も始まっています。そのエンジンは全て手作業で組み立てられているのですが、組み立てに従事する熟練の技術者たちに与えられる「称号」は何でしょうか!

ヒント:世界共通の呼び方? ドイツならマイスター

物作りの技術を極めた職人さんを世界的にこのように呼びます。例えば、ドイツ語の表現では「マイスター」となります。

――正解は次のページで!


○問題をおさらい!

正解はこちら!

○【答え】「匠(たくみ)」

正解は「匠」です。

日産が世界に誇るスーパースポーツカー「GT-R」の現行型は「VR38DETT」と呼ばれる3.8L直列6気筒DOHCツインターボエンジンを搭載しています。性能は最高出力570ps(419kW)/6,800rpm、最大トルク637Nm/3,300~5,800rpm。同じ日産のコンパクトカー「ノートe-POWER」が積むモーターの性能が最高出力116ps(85kW)、最大トルク280Nmであることを鑑みれば、GT-Rがどれだけパワフルなのかがおわかりになるでしょう。

日産は現行型GT-Rの組み立てを栃木工場で行っていますが、心臓部となるエンジン本体は横浜工場で生産しています。横浜工場には約3,200名の従業員がいますが、GT-Rのエンジンを組み立てることが許された技術者はたった数名だけ。日産社内で特別な技能の持ち主として認められた「匠」が、1基のエンジンを完成まで1人で担当し、組み上げていきます。

組立作業はまさに職人技。性能に影響を及ぼすエンジン内部の部品は、埃や騒音がシャットアウトされたクリーンルーム内で行っています。1基のエンジンを組み上げるのに必要な時間は3.5時間ほど。1日で組み上げられるエンジンは8基くらいです。そのため、GT-Rは量産車でありながら生産台数が限られており、貴重な存在となっています。

GT-Rのエンジンには、1人の匠が細やかなチェックをしながら責任を持って組み上げた証明として、匠の名前が刻まれた金属プレートが装着されています。これこそが、サーキット走行にも耐える信頼性を備えた高性能エンジンの証なのです。

完成したエンジンは栃木工場に送られ、GT-R専用のトランスミッションなどを含めたパワートレインとして新車に装着されます。ちなみに横浜工場では、電気自動車(EV)の「リーフ」やe-POWER車に搭載する電気モーターも製造しています。最高峰のガソリンエンジンと次世代車であるEVの電気モーターが同じ工場生まれというのも、時代の流れを感じさせますね。

それでは、次回をお楽しみに!

大音安弘 おおとやすひろ 1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に。現在はフリーランスの自動車ライターとして、自動車雑誌やWEBを中心に執筆を行う。主な活動媒体に『webCG』『ベストカーWEB』『オートカージャパン』『日経スタイル』『グーマガジン』『モーターファン.jp』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。 この著者の記事一覧はこちら
(大音安弘)

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