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バイクのクイズ 第22回 「キィィーン!」と16,000回転! 80年代に登場した超高回転クォーターの元祖は?

マイナビニュース / 2024年11月13日 8時0分

実は当時のヤマハ社内では、上層部はホンダのVTと同じ40馬力程度のVツインで設計が進んでいると思っていたようですが、若手を中心とする開発現場は『ヤマハらしくない!』とこれを否定して4気筒を完成させ、社内プレゼンでいきなり超高回転サウンドを響かせて納得させたという逸話も残っています。45馬力という数値も、ライバルに情報が漏れないよう、カタログを刷る直前まで秘密だったそうです。

また、“ハンドリングとデザインのヤマハ車”の例にもれず、角断面ワイドタイプ・ダブルクレードルフレームや前後16インチの極太小径タイヤ、乾燥重量138kgの軽量・コンパクトな車体はWGPチャンピオンのケニー・ロバーツも感心するほどの操縦性を持ち、フラッシュサーフェス化された美しい造形は多くの女性ユーザーも獲得します。

それまでは初心者やツーリング向けだった4スト250ccのカテゴリーにFZ250が与えたインパクトは非常に大きいものでした。発売直後にホンダやスズキ、最後にはカワサキも加わって20,000回転近く回る“超高回転型クォーターの戦国時代”が始まり、さらにはレーサーレプリカブームも本格化したため、FZ250は登場から2年半ほどでレプリカカウルに衣替えした「FZR250」にバトンを渡して生産を終了します。

それでは、次回をお楽しみに!

津原リョウ 二輪・四輪、IT、家電などの商品企画や広告・デザイン全般に従事するクリエイター。エンジンOHからON/OFFサーキット走行、長距離キャンプツーリングまでバイク遊びは一通り経験し、1950年代のBMWから最新スポーツまで数多く試乗。印象的だったバイクは「MVアグスタ F4」と「Kawasaki KX500」。 この著者の記事一覧はこちら
(津原リョウ)



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