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大泉洋が“見たことない殺陣”、長尾謙杜が“捨てられた子犬”からの成長…『室町無頼』迫力撮影の裏側

マイナビニュース / 2024年11月1日 18時30分

○なにわ男子・長尾謙杜がワイヤーアクションで活躍

また、今回作中でも成長を見せる才蔵役には、なにわ男子の長尾謙杜が抜てきされた。難しいアクションにも挑戦しており、入江監督は「特に長尾くんが演じている役は六尺棒を使うアクションなんです。原作でも重要なキーアイテムなんですけど、 時代劇も含めた日本のアクション映画の中で、『棒術』って本当にないんですよね。どう作るかというところには相当苦労があったんですけど、香港映画とかとはまた違う棒術が見られるんじゃないかなと思います」と太鼓判を押した。

長尾の起用理由について、須藤プロデューサーは「大泉さんがいて、堤さんがいて、という時に、 少年から大人になるというプロセスを出せる人じゃないといけない。しかも、最初は兵衛(大泉)の後ろにちょこちょこついていくかわいらしさが見えなきゃいけないんです。それがやがてひとかどの男になっていくという物語なんで、そういうのは誰がいいんだろうといった時に、うちの栗生プロデューサーが『長尾くんがいいと思います』という話をしてくれて、監督も『行けそうだな』という感じで」と振り返る。入江監督は「棒術があるので、身体能力の高さが必須でした。ただ、育っていくという意味では、伸びしろがないといけない。あんまり完成された大人っぽい人だと違うなと思っていて。長尾くんの名前が挙がってきた時に、『この人、いけるな』と思いました」、須藤プロデューサーは「捨てられた子犬みたいな感じから始まらないといけない。長尾くんに関しては、まだこれからの人だから、たぶんこれが代表作として出るし、新人賞とか獲るんじゃないかというくらいの頑張りで、『普通、できないな』というぐらいのことをやってもらっている」と感謝した。

長尾自身は「『アクションをやるぞ!』と意気込んでいたので、楽しみでしたが、いざアクション練習の初日を迎え、その次の日はもう全身筋肉痛で(笑)。百本の素振りを、何セットもやったのですが、泣きそうになるぐらい筋肉痛でしたね。あれ、人間ってこんなに筋肉痛で動かれへんのやって。普通は使わない筋肉だったので、最初はすごく筋肉痛で大変でしたが、だんだんそれも慣れていきました」と振り返っている。

クライマックスの脚本は、入江監督が初稿の段階から「ここはワンカットでいきます」と書き込んでいたという。須藤プロデューサーは「見たことのないものにしたい」と意気込んでおり、じっくり数日かけて撮影が行われた。この日の撮影では、長尾演じる才蔵の見せ場でもある、花の御所を駆け抜けるシーンを撮影。才蔵は六尺棒を持ちながらワイヤーで吊られ、花の御所の塀の上という高所まで着地する。そのまま間髪入れず塀の上でのアクションに入らなければならず、何度も練習が繰り返された。高所でアクションを重ねながら前進していく姿は、後ろから観光客にも見えているが、まさかワイヤーで吊られているのが長尾だとは気づいていない様子。

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