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腫れ物Z世代とのコミュニケーション術、昭和と令和の"右腕の育て方"の違いとは

マイナビニュース / 2024年11月6日 8時48分

なので、考えないでやっているように見えて、実はよく考えているので、マニュアルの罠にはまる心配はありません。

あともう一つ、若手を指導する際の注意の仕方です。若手が失敗したり、うまくできなかった際に、それに怒ったり、「なんでこんなこともできないんだ!」と詰問したりするのではなく、「今回のできなかった原因ってなんだと思う?」というニュートラルな質問をすることです。

そして、フィードバックをしてあげることが重要になります。アドバイスではなく"フィードバック"です。

アドバイスというのは、こちらは分かっているけど相手は分かっていないという前提でするものです。一方でフィードバックは、相手は大人なんだからできるはずという前提にたち、参考になるかもしれない情報を共有する感覚です。これによって部下が大きく育つのです。

「あなたなら必ずできる」と、相手を信じること。それを貫くことがポイントだと思います。
お互いの強みを活かすことができるのが右腕

最後に、昭和と令和の「右腕」という存在の違いについてお伝えします。

この二つの時代における右腕という存在には、自分の仕事を手伝ってくれる、または補完してくれるという共通する部分もありますが、それ以外では大きく異なります。

昭和の時代は、同じオフィスにいて、同じことを考えて、同じ会議に出てという時間を長く過ごした人が右腕化していくという、価値観の共有や役割を共有する感覚が強かったのが当時の右腕です。

一方で令和の右腕は、リモートワークのように物理的な空間が離れていても右腕として活躍してもらわないといけないという意味において、価値観の共有ではなくお互いの強みを活かすことができる人というのが重要になってきます。逆の言い方をすると、お互いの弱みを意味のないものにするという表現でもいいと思います。

これにより、お互いがいないと困るという関係性ができるので、心の絆が生まれ、お互いがいてくれて助かるという感謝につながる存在になりえます。

心の絆が生まれるという意味においては、昭和の右腕と同じかもしれません。ただし、眼の前にいるのはなく、リモートワークのように互いに空間的に離れていて、コミュニケーションはZoomやSNSでのやり取りになりますから、その絆はより機能的になっていく感覚だと思います。

ここまでの話をまとめると、若手を自分の右腕に育てるためには、業務をマニュアル化、プロセス化、システム化して、"勝ちパターン"を言語化して伝えてあげること。それにより“タイパ”を考慮して効率よく指導していくことが重要になります。

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