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iPadで描こう! - スマホ・タブレットからでも大丈夫? 「おたクラブ」に聞いた印刷入稿トラブルあるあるとその対策

マイナビニュース / 2024年11月26日 11時56分

——そうやってトラブルを防いでいるわけですね。

今村 そうなんです。それと、もう一つ大事なのが、裁ち落とし位置の問題です。当社では原稿ファイルの中央を基準に指定ピクセル数で上下左右を裁ち落としているので、トンボは使わないのです。他にもいろいろな印刷会社・アプリが「表紙用テンプレート」を提供していますが、トンボの外側に社名や注意書きがあったりして、描画エリアの配置が中央でない場合があります。そうすると、当社のやり方では裁ち落としの位置が合わなくなってしまうのです。

——なるほど、御社のテンプレートにトンボがないのはそういう理由だったのですね。紙原稿の時代を知る者としてはちょっと驚いてしまいました。
○“塗り足し”領域に塗り足すのは背景色?

——携帯端末用の表紙テンプレートを開くと、透明な画面に色違いのガイド線と説明書きが表示されていますね。

今村 はい。まず、青い線が仕上がりサイズです。ただし絵柄は青い線の外側にある“塗り足し”の領域まで書き込んでください。時々、塗り足しは背景色だけで、絵柄が青い線で終わっているケースがあるのですが、絵柄も塗り足しまで描いていただきたいです。

——“塗り足し”は背景だけ塗って足す領域ではなく、絵柄まで含めた“描き足し”領域と考えた方がいいのですね。

今村 そうですね。それと、タイトル文字や絵柄の大事な部分は、赤い枠の内側に入れていただくと安全です。書き終わったらテンプレートのガイド線レイヤーは削除して、その他のレイヤーをすべて統合して入稿してください。余計なレイヤーが残っていると、入稿時のチェックにエラーが出て、アップロードできません。

——ここも機械的にチェックされるのですね。本文用テンプレートの方はいかがですか?

今村 本文ページも同様に、裁ち切りのコマは塗り足しの一番端まで書き込んでください。大事な絵柄や文字は内側の「安全圏」に納めましょう。また、本文ページは綴じ位置にも注意が必要です。背綴じ冊子の場合、「ノド」に近い部分は見えにくくなってしまうので、安全圏であってもギリギリまで絵柄や文字を入れるのは避けていただいたほうがいいですね。

——スマートデバイスで1ページずつ描いていると見落としやすいポイントかもしれませんね。この場合、見開きページはどうしたらいいですか?

今村 当社は見開きの状態ではご入稿いただけないので、見開きで描いた場合は左右に分けて別々にデータを作成して頂く形になります。具体的には、安全圏の外側から塗り足しにかけて、無線綴じ冊子の場合は、「ノド」の部分に絵柄が一部重なるよう「かぶせ」部分を設けててください。詳しいやり方は 当社Webサイト「冊子商品のデータの作り方」のページでもご案内していますので、参考にしてください。

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