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バイクのクイズ 第23回 情熱的なフランス人が関係? 異色の4気筒パリダカマシンとは

マイナビニュース / 2024年11月15日 8時0分

画像提供:マイナビニュース


オフロード用バイクのエンジンは単気筒や2気筒が主流ですが、世界一過酷なレースとも言われる「パリ・ダカールラリー」(現ダカールラリー)用に作られた4気筒のマシンがあったのをご存じですか?

ヒント:80年代のヤマハ製4気筒ではおなじみの名称?

このバイクが登場したのは1986年。当時のヤマハ発動機は4スト4気筒エンジンを刷新し、それらには「〇Z」の名称が使われていましたね?

――正解は次のページで!


○問題をおさらい!

正解はこちら!

○【答え】ヤマハ「FZ750テネレ」

正解はヤマハ「FZ750テネレ」(Ténéré)でした

FZ750テネレは1986年に登場したパリ・ダカールラリー専用のマシンで、オフロードモデルとしては異色の4気筒エンジンを搭載していました。このモデルの誕生には“ミスターヤマハ”と言われた情熱的な1人のフランス人が関係しています。

ヤマハとダートレースの歴史は1970年代に登場した単気筒の「XT/TT500」から始まります。このモデルは名車「SR400/500」のベースとなっただけでなく、1979年に始まったダカールラリー(旧オアシス・ラリー)で2連覇するなど数々のダートレースですばらしい成績をおさめました。その後もヤマハは排気量アップした「XT600 テネレ」で参戦していましたが、年々高速化するパリダカでは2気筒エンジンを搭載したBMW「R80G/S」の後塵を拝することになります。

当時のヤマハはレース用に使える2気筒エンジンを持っていなかったため、フランスの有力チーム「ソノート・ヤマハ」を率い、自らもライダーとしてパリダカに参戦していたジャン・クロード・オリビエ氏は、ロードスポーツ「FZ750」の4気筒エンジンを搭載した試作車を自ら作ってしまいます。これをヤマハに持ち込んで説得し、その熱意に動かされてヤマハが製作したパリダカ専用マシンが「FZ750 テネレ」だったというわけです。

1気筒あたり5バルブを持つ最新ロードスポーツの「FZ750」用エンジンは94馬力という圧倒的なパワーを発揮しましたが、砂地でのトラクション不足やパリダカマシンとしては非常に重い197kgの重量などが影響し、残念ながらFZ750テネレは12位でレースを終えました。翌1987年もオリビエ氏は排気量アップと低速性能を向上した「YZE920テネレ」で挑みますが11位で、チームメイトのS・バクー選手の7位が精いっぱい。しかし、この過酷なチャレンジは無駄ではありませんでした。

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