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Windows Subsystem for Linuxガイド 第41回 WSL GUI設定

マイナビニュース / 2024年11月7日 15時31分

画像提供:マイナビニュース

WSL安定版のVer.2.3.24には、WSLの全体動作を設定するWindowsアプリケーション「Linux用Windowsサブシステム設定」(以下wslsettings.exeと表記)が付属している。プレビュー版としては7月公開のVer.2.3.11に最初に搭載されたが、安定版に搭載されるのは、9月27日に公開されたVer.2.3.24となる。
WSLの設定

WSLの設定には、大きく以下の3つがある。

%Userprofile%\.wslconf
\\wsl.localhost\<ディストリビューション>\etc\wsl.conf
wsl.exe


ユーザーフォルダ(%Userprofile%)の下にある.wslconfigァイルは、WSL全体の挙動を設定するもの。そもそも、WSL2では、すべてのディストリビューションは、1つのLinuxカーネルを共有しているため、WSL自体の設定は一か所で行う必要がある。ここでは、WSLへのメモリやプロセッサコアの割り当てなどを設定する。

これに対してwsl.confは、WSLディストリビューションの挙動を設定する。たとえば、起動時に何をマウントするのか? systemdを起動するか? などである。

最後のwsl.exeは、WSLディストリビューションの起動だけでなく、起動中のディストリビューションのリストや停止、WSL自体のアップデートなど、メンテナンス的な作業も行う。

前述のwslsettings.exeは、この.wslconfigァイルによる設定を中心に、設定操作をGUI化するもの。
Linux用Windowsサブシステム設定

WSLをVer.2.3.24にアップデートすると、「Linux用Windowsサブシステム設定」であるwslsettings.exeがスタートメニューに登録される。

起動するとWindowsの設定に似たウィンドウが開く。ウィンドウ左側が設定を分類した「タブ」で、右側に設定項目が並ぶ。表01に、wslsettings.exeの設定項目と、.wslconf内の設定項目の対応を示す。分類項目は、現時点では「メモリとプロセッサ」(写真01)、「ファイルシステム」(写真02)、「ネットワーク」(写真03)、「オプション機能」(写真04)、「開発者」(写真05)の5つ。

wslsettings.exeは、.wslconfigファイルをリアルタイムに直接、書き換える。このため、従来行ってきた.wslconfigによる設定とは矛盾しない。.wslconfigは、俗にINIファイルと呼ばれる、Windows初期からのテキスト設定ファイル形式である。ファイル形式であるが故、設定項目の依存関係や排他関係は、修正後にシステムのエラーとしてしか知ることができない。

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